丹精した菊 秋の後楽園彩る 愛好家300鉢出品、13日まで

愛好家が丹精した菊が並ぶ後楽園

 岡山県後楽園菊花大会(県、県菊花振興会主催)が岡山市の後楽園で開かれている。愛好家が丹精した赤や黄、白の菊が名園を彩り、秋の風情を漂わせている。13日まで。

 県内の愛好家17人と1団体が約300鉢を出品。正門前では大小さまざまな菊を配置して富士山や鶴に見立てた「総合花壇」が観光客をお出迎え。鶴鳴館付近は色や高さが異なる12品種を組み合わせた「大菊花壇」や、小菊を型枠に沿わせ枝葉が垂れるような形にした「懸崖(けんがい)」など多彩な作品が並んでいる。

 訪れた人は足を止めて見入ったり、カメラを向けたりしていた。札幌市から訪れた理学療法士の男性(45)は「これほど大きくて立派な菊は見たことがない。園内の雰囲気にぴったり」と話した。

 後楽園の入園料が必要。問い合わせは同園事務所(086―272―1148)。

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