「野菜ソムリエの輪を広げたい」大村の恒川美弥子さん アワードで審査員特別賞

「活動を通じて野菜の魅力を発信したい」と話す恒川さん=大村市内

 消費者に野菜や果物の魅力を発信する野菜ソムリエの活動を審査する本年度の「野菜ソムリエアワード」で、長崎県大村市池田2丁目のフリーアナウンサー、恒川美弥子さんが審査員特別賞に輝いた。恒川さんは「活動を通じて長崎のいい農作物を全国に発信し、逆に全国の良い物を県民に紹介したい」と話している。
 主催する日本野菜ソムリエ協会(東京)によると、今年は全国から約100人がエントリー。コロナ禍を受け動画で内容を審査し、金、銀、銅賞のほか審査員特別賞を選んだ。
 恒川さんは野菜ソムリエとなって10年目。福岡県久留米市のラジオ局でパーソナリティーとして活躍しており、野菜や果物の魅力を発信するコーナーも担当している。
 同アワードでは、番組で紹介した農家や野菜、果物の取材の様子のほか、農作物を使ったレシピを紹介する自身のユーチューブチャンネルなどを紹介。「実際に畑で土を触り、農家が『伝えたい』と思っていることを発信するよう心がけている。丹精込めて育てた作物を手に取って食べてほしいとの思いを込めた」
 恒川さんは同協会から、野菜ソムリエの活動を積極的に広報、発信する「アンバサダー」にも任命されている。県内でも料理教室などを企画しており、「長崎ではジャガイモやイチゴ、ビワなど魅力的な作物をはじめ、伝統野菜にも注目している。県内でも野菜ソムリエの輪を広げていきたい」と意気込みを語った。

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