長野県大町市の合同会社「北アルプス学びと遊びの旅行社」は10月25日、大糸線を応援するカレンダー「大糸線讃歌」を発売した。大町市や白馬村の子どもを対象にした信濃大町駅―糸魚川駅間の日帰りツアー「大糸線の旅」(同社主催)一行が3日、糸魚川ジオステーション「ジオパル」を訪れ、同施設に100部寄贈した。
同社は昨年10月、NPO法人ぐるったネットワーク大町の観光部門が独立して発足。カレンダー(A4判、見開きカラー・16ページ)は存続の危機にある大糸線への関心を広げ、利用促進を図ろうと企画・作製した。税込み1000円。ジオパルでも購入できる。
1カ月ごとに縦横2枚、JR東・西区間の写真を掲載し、沿線の四季を紹介。写真はSNSで募集し、応募総数267点の中から、糸魚川市民3人を含む9人・35点が選ばれた。
贈呈式はキハ52の前で行われ、選考を担当した鉄道写真家・山﨑和彦さん(61)、同社事業統括の小林芽里さん(52)と児童13人が出席。一人一人が、糸魚川市観光協会の杉野尚事務局長にカレンダーを託した。
杉野事務局長は「大糸線を大切に思っていただき、本当にありがたい。私どもも存続に向けて、観光面で力を入れていきたい」とお礼の言葉を述べた。
今年に入り大町市から糸魚川に移住した山﨑さんは「写真を通じて大糸線と向き合い、仲間を増やしていければ」と願いを伝えた。