世界的歌姫、ブロードウェイに興味なし 「EGOT」完全制覇も望まず

歌手のアデル(34)がブロードウェイに興味がないことから、EGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞/オスカー、トニー賞)の地位は望めないと認めている。アデルは、グラミー賞とアカデミー賞に加え、今年9月には、エミー賞も受賞しており、ショウビズ界のグランドスラムであるEGOTのフルセットまであとはトニー賞をとるのみとなっている。

CBSの特番『アデル:ワン・ナイト・オンリー』でエミー賞のクリエイティヴ・アート部門のバラエティ・スペシャル賞(録画)を受賞したアデル、ブロードウェイに興味がないため、また1日に2つのショーをこなすには「怠け者」であるため、EGOに落ち着くのが幸せだと認めたものの、『ジプシー』のローズ役であればやるのを厭わないと明かした。

アデルは新曲『アイ・ドリンク・ワイン』のミュージックビデオの発表イベントで、ファンに次のように語っている。「ロンドンで『ジプシー』を観たんだけど、その中のお母さんの役が好きだったわ。彼女は『ロージィズ・ターン』という曲で、『私はこの全てをやりたかったの』と自分の娘に嫉妬し、そのことで頭がいっぱいになっているただの意地悪な女なの、それならできるわ」

またラスベガス定期公演を控えているアデルは「大人になってからブロードウェイを十分に見ていないの。だからブロードウェイをやりたいかどうかはわからないわ。このままラスベガスからブロードウェイに舞台を移してトニー賞を取ってみようかしら?実は、EGOTよりもEGOの響きの方が好きなの。EGOは楽しいわよ。でも、絶対にないとは言い切れない。もし私がニューヨークへ引っ越して、退屈したら、すぐにでもあのステージに立つわ」と続けた。

そして、ミュージカル界の伝説的存在であるベット・ミドラーの名前を出しながら、「実は私、ベット・ミドラーと知り合いなの。ベット・ミドラーを知ってるなんて、凄いことじゃない?だって、彼女は私のアイドルの一人なんだもの。彼女は、『ブロードウェイのスケジュールについていけるわけがない』って言ってたわ。だって、私はとても怠け者で有名だから。マチネーとかそういうのは無理でしょう。きっとそんなスタミナはないわ」と語った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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