全国高校ラグビー県予選 狙い通りの展開で5トライ、大分東明が2年ぶりの花園に 【大分県】

第102回全国高校ラグビー大会県予選

11月6日 昭和電工サッカー・ラグビー場Aコート

決勝 大分東明 35-17 大分舞鶴

7年連続で同じ顔ぶれとなった全国高校ラグビー大会の県予選決勝。前後半ともに試合の入り方が良かった大分東明が主導権を握り、35-17で大分舞鶴を下した。大分東明は来月27日から開催される高校ラグビーの聖地・花園ラグビー場である全国大会へ出場する。

昨年は大会史上初の両校優勝となり、抽選で大分舞鶴が全国大会に出場した。2年ぶりの全国大会を目指す大分東明は、「勝ち切る」ことに全ての力を注いだ。キャプテンの浦山丈(3年)の「試合の入りからガンガン体を当てていこう」という言葉でピッチに入ったメンバーは、序盤からエンジン全開だった。開始3分にゴール前のラックからNo.8のダウナカマカマ・カイサ(同)が突破し、ウイングの浦川直樹(同)に展開して先制トライ。前半終了間際に同点に追いつかれはしたが、ボールを奪いにいく攻撃的な守備と、空いたスペースにボールを動かして相手を揺さぶった。

攻撃的な守備でプレッシャーを掛け続けた

前半のコンタクトプレーでプレッシャーを掛け続けたことによって、相手の運動量を消耗したことは確かだった。後半2分には自陣左のラインアウトからフッカーの内藤純聖(3年)がスルリと抜け出し、タックルで倒されながらもセンターのナブラギ・エロニ(同)につないで約50メートルの独走勝ち越しトライにつなげた。「2本目のトライは内藤の技術の高さが光った。チームを勢いづけるトライとなった」と白田誠明監督。その後の、得意とするバックス陣のアタックにつながったと明かした。

粘る大分舞鶴の攻撃を跳ね返し続け、5本のトライと浦山が全てのコンバージョンキックを決めて35得点で快勝した。浦山は「この試合は大きく点差が開くことはないと全員が認識していたし、焦らずに60分通して勝つためのゲームプランを考えた」と思い通りの試合内容に納得し、白田監督は「国体が終わってアタックの部分と戦術を見直し、フィットネスの向上に1カ月費やしたが、舞鶴を相手に十分に発揮できたことは全国につながる」と手応えを口にした。2年ぶりの花園ではベスト8入りが目標となる。

2年ぶりの花園切符をつかんだ

(柚野真也)

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