ノロウイルス食中毒、警戒情報発令 神奈川、昨年より1カ月早く

神奈川県庁

 神奈川県は7日、ノロウイルスによる食中毒の警戒情報を発令した。定点観測している県内の小児科212機関で感染性胃腸炎の患者数が3週連続で増加し、発令基準に達した。期間は来年3月末まで。

 昨年より約1カ月早い発令で、県は県民や飲食事業者・食品加工業者らに▽手洗いの励行▽調理器具の洗浄・消毒▽カキなど二枚貝については加熱調理の徹底-などを呼びかけている。

 ノロウイルスが原因の食中毒は感染性胃腸炎の多発時期と関連性が認められる。冬季を中心に発生し、下痢や嘔吐(おうと)、発熱などの症状が出る。2~3日で回復することが多いが、乳幼児や高齢者は重篤な症状になることもある。

 県は「非常に感染力が強く、ごく少量のウイルスでも発病する。臭いや味などでは分からないので、食品の取り扱いに関する予防対策を万全にしてほしい」としている。

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