歌舞伎俳優の中村獅童さんが初心者向けに歌舞伎を案内する「HOW TO かぶき」と、ベストセラー絵本「あらしのよるに」1人語りの2本立ての公演が11月23日、福井県敦賀市民文化センターで行われる。獅童さんは「歌舞伎のちょっとした入り口になれば」と話している。
松竹特別巡業として全国9カ所で上演され、敦賀市が最終日。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主要人物を演じるなどテレビ、映画でも活躍する獅童さんと、中村蝶紫さん、澤村國矢さんが出演する。
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「HOW TO―」は獅童さん初めての試みで「親しみを感じてもらえるように」と、歌舞伎ならではの表現方法や約束事の解説を行う。「見てみたいけど、難しそう」「男性が女性を演じるってどういうこと？」「見る前に知っておいた方がいいことは」など、江戸時代から400年以上続く伝統芸能についての疑問に答える。「女方（おんながた）ができるまで」として、蝶紫さんが化粧したり、衣裳やかつらを着けたりして、女方に変身していく様子を、獅童さんが俳優視点で解説する。
童話作家きむらゆういちさんの「あらしのよるに」はオオカミとヤギが友情を育む物語。獅童さんは読み聞かせテレビ番組でナレーションと全キャラクターの声を担当し、映画版では主人公のオオカミの声優を務め、歌舞伎化もした特別な思いを寄せている作品で「初心に返って」（獅童さん）朗読劇を披露する。
午後2時開演。全席指定で一般4800円、高校生以下1800円。問い合わせ、電話予約は市民文化センター＝電話0770（25）5125。
