ブラジル代表は2022年のワールドカップに向けた26人のメンバーを発表した。
チッチ監督は2018年のW杯以降に87人を招集してきたが、今大会メンバーから漏れたスター選手をまとめてみる。
フィリペ・コウチーニョ(アストン・ヴィラ)
30歳になったMF。
今年1月にバルセロナからヴィラにローン移籍するといきなり大暴れ。代表戦でもスーパーゴールを叩き込み、大復活かと思われた。
だが、徐々にトーンダウンし、今季は0ゴール0アシストと絶不調。控えに転落し、スティーヴン・ジェラード監督解任の一因になったとも指摘されてしまった。
9月の代表戦に招集されなかった時点で厳しいと見られていたが、先週末に左太ももを負傷。これが決定打となり、今大会の落選が決まり、2大会連続の出場はならず。
アルトゥール(リヴァプール)
26歳のMF。
一時はバルセロナでチャビの後継者になると期待されていたが、最近は大きくトーンダウンしている。
ユヴェントスからリヴァプールにローン移籍した今季も存在感は希薄。最終的にはハムストリングの手術で長期離脱となり、今大会の欠場が決まった。
ただ、ブラジル紙『Globo』は、怪我の前から衰えを見せていたと指摘。2020年末からの度重なる故障、さらに、交通事故や遅刻、アッレグリ監督からの公開説教などピッチ外でも問題を抱えていたとも。
彼はまだワールドカップに出場したことはない。次回大会は29歳で迎えるが、チャンスはあるだろうか。
ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール)
31歳のFW。
彼の落選は各国メディアで最も話題になっている。ただ、現地でそこまでの扱いをされておらず、厳しいと思われていたようだ。
近年のリヴァプールを支えてきた大黒柱だったが、絶頂期からはやや衰えも見せている。
昨年のコパ・アメリカでもそこまでの存在感は放てず、今W杯の南米予選でも後半戦はほぼ出場なし。今年に入ってからも代表戦では起用されておらず、落選が決定。彼も2大会連続の出場はならず。
ガブリエウ・マガリャイス(アーセナル)
24歳のDF。
ガナーズからはガブリエウ・ジェズスとガブリエウ・マルチネッリが本大会メンバーに選ばれたが、3人目のガブリエウは無念の落選。
190cmの長身で左利きの大型センターバックとしてプレミアリーグで活躍を続けているが、セレソンとはどうも縁がない。
今年6月にはブラジル代表の一員として来日するも怪我のためにプレーできず。いまだに代表戦で出場を果たせず、落選が決まった。
ガブリエウ・バルボーザ
26歳のFW。
かつてはNEXTネイマールのひとりと期待されていたが、インテルでは大失敗に終わる。
ただ、その後、フラメンゴで得点を量産し、エースに君臨。185試合で113ゴールと圧倒的な得点力を見せてきたが、セレソンでは確固たるを地位を築くには至らず、自身初のW杯出場はならなかった。
一方、ガビゴルと今季の得点数が同じだったフラメンゴのFWペドロは本大会メンバーに選出。彼は代表戦の出場がわずか2しかないが、現在のセレソンに少ない本格派ストライカーとして選ばれた。
なお、今回の26人のなかで国内組は3人のみ(GKウェヴェルトン、MFエヴェルトン・ヒベイロ、FWペドロ)。