バイオ燃料で車動かす/岡山・真庭市で12月から実証実験/メタンガス精製など行う施設が完成【岡山・真庭市】

真庭市で12月から、生ごみ由来のメタンガスのバイオ燃料を使って車を動かす実証試験が始まるのを前に、メタンガスの精製などを行う施設が完成し11月8日、竣工式が行われました。
実証試験を行うのは「真庭広域廃棄物リサイクル事業協同組合」です。組合では、これまでも生ごみを発酵させてメタンガスを作り発電に利用していましたが、車を動かすにはより純度の高いガスが求められることから、新たに施設を建設しました。
施設では市内の事業所や一般家庭およそ4800世帯から一日4トンの生ごみなどを回収。純度95%のメタンガスを生産します。
安全性を考慮し、臭い付けのためプロパンガスを3%混ぜ、燃料としてごみ収集車に充填。一日に生産できるバイオ燃料は最大およそ90立方メートルで、通常、燃料として使われる天然ガスとほぼ同等の性能が見込まれるということです。
また施設には活性炭でガスを吸着し、燃料の体積を20分の1に減らせる貯蔵装置も整備されました。
実証試験は12月から2023年度末まで行われ、ごみ収集車の燃費や走行性などを検証します。
また、施設の稼働を通じて効率的なメタンガスの濃縮・貯蔵手段なども調べることにしています。

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