横浜の半導体検査装置企業 長崎に開発拠点 インターアクション、来春開設目指す

 半導体の品質検査用装置などを手がけるインターアクション(横浜市)は8日、長崎市内に新たな開発拠点「長崎開発センター(予定)」を立地すると発表した。2023年3月の開設を目指し、5年間で10人の雇用を計画する。
 同社は1992年設立。デジタルカメラなどに搭載する半導体の製造過程で、品質を検査するための光源装置などの開発、製造、販売を手がける。資本金は17億6千万円。
 長崎開発センターでは検査用装置の開発と並行し、シリコンカーバイド(SiC)を用いた次世代パワー半導体の技術開発を担う。同社によると、SiCは、これまでより高効率、高性能な半導体の素材として注目されているが、硬くてもろく加工が難しいため、新技術の開発が必要。同社は21年8月から長崎大とSiC加工の共同研究を進めていて、センター新設により、技術開発を加速させる考え。
 場所は未定。県と同市、県産業振興財団が誘致した。


© 株式会社長崎新聞社