波佐見各地で焼き物イベント 6日まで SDGs取り組み紹介も

陶磁器の破片でアクセサリーなどを作るワークショップに参加する親子=波佐見町、やきもの公園

 波佐見焼の産地、長崎県東彼波佐見町内で3日、複数の陶磁器イベントが始まり、各会場はお目当ての器を探す買い物客でにぎわっている。6日まで。
 いずれも9月から12月まで開く分散型陶器市「波佐見あちこち陶器まつり」の一環。このうち、井石郷のやきもの公園では、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した「HASAMI no WA」を開催。14店舗が参加し、色むらがあったり、形がわずかにゆがんだりしているが、十分に使用できる商品を「HASAMI DROP」として販売。関連して町内の卸商社8カ所では「倉庫市」と銘打って、蔵に眠る商品を販売している。
 会場では陶磁器の製造過程で発生し、埋設処分される「廃石こう型」を再利用する取り組みもアピール。プランターに再加工する体験や、石こうを土壌改良材にして栽培した芋を器の破片で焼いた「磁器焼き芋」として売り出した。
 波佐見は3年ぶりという西彼時津町から訪れた会社員、清水咲子さん(30)は「1歳の子も、鮮やかな焼き物を気に入っていた。早速購入して使いたい」と笑顔をみせた。
 同町ではほかに、やきもの通り秋まつり(各店舗)、西の原倶楽部(井石郷)、窯元まつり(同)なども開かれている。


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