A24も惚れた!! 鬼才監督の異色のキャリアを振り返る!『エクス・マキナ』『MEN 同じ顔の男たち』アレックス・ガーランド監督

『MEN 同じ顔の男たち』©️2022 MEN FILM RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『ミッドサマー』(2019年)『ヘレディタリー/継承』(2018年)を手がけ、クオリティの高い映画製作に定評のあるアメリカの配給会社A24と、SFスリラー『エクス・マキナ』(2015年)でアカデミー視覚効果賞を受賞したアレックス・ガーランド監督が究極のタッグを組んだ映画『MEN 同じ顔の男たち』が、2022年12月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開される。小説家から脚本家、そして映画監督に転身したアレックス・ガーランド監督の異色のキャリアを振り返る。あわせて解禁となった、本作のメイキング写真&出演者からのコメントもチェックしよう!

A24製作『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督最新作“究極のタッグ”が仕掛ける《禁断の狂夢》

映画『MEN 同じ顔の男たち』は、夫の死を目撃してしまった女性が心の傷を癒すため、自然あふれる美しいイギリスの田舎街を訪れるのだが、そこで現れる男たちが全員、同じ顔をしているという不気味な物語。マギー・ギレンホール監督作『ロスト・ドーター』(2021年)でアカデミー助演女優賞へノミネートを果たした注目女優ジェシー・バックリーは、夫の死を目撃した過去のトラウマと、目の前に現れる同じ顔の男たちの恐怖に対峙する主人公を見事に体現している。次から次へと現れる同じ顔をした男たちには、『007/慰めの報酬』(2008年)から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2020年)までの「007」シリーズにビル・タナー役で出演した英国俳優、ロリー・キニアが1人で何役も怪演。特に、ラストへと展開する怒涛の20分は、永遠のトラウマになること必至だ。

小説家から脚本家、そして映画監督へ!アレックス・ガーランド監督の異色のキャリアを振り返り!

小説家としてキャリアをスタートさせたアレックス・ガーランド監督は、自身が執筆した「ザ・ビーチ」「Tesseract」が映画化され一躍有名に。その後ダニー・ボイル監督の『28日後…』(2002年)で脚本家に転身&デビューするという経歴を持つ。2015年に『エクス・マキナ』で監督デビューすると、アカデミーオリジナル脚本賞、英国アカデミー優秀英国映画賞、優秀英国新人賞にノミネート! 第88回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞もする快挙を果たした。その後、2018年に脚本家・監督としての2作目である『アナイアレイション -全滅領域-』を発表。現在ディズニープラスで配信中のオリジナルTVシリーズ「Devs」や、本作に続き新進気鋭の制作スタジオA24とタッグを組んだアクション長編作『Civil War(原題)』も制作中であり、活躍がめざましい。

本作のメイキング写真&監督、出演者からのコメントが到着!

本作の撮影について主人公ハーパー役を演じたジェシー・バックリー「私たちは撮影しながら多くの会話を交わしていた」と明かし、ガーランド監督を中心にジェフリー役のロリー・キニアらとともに撮影中も日々、議論を重ねながら作品の改善を図っていたことを振り返っている。またバックリーはガーランド監督について「アレックスの創作の泉は底なしだけど、作品の中心にはいつも大きな問題提議がある」と指摘。続けて脚本について「男らしさに対する疑問と、それが今、私たちが社会で経験していることにどう関係しているのかということ。この作品は、それを非常に高度に追求したもの」と自身の考えを明かしている。

本作についてガーランド監督自身は「この作品で私がやりたかったことは、観客ができる限り自分を投影できるようなもの、物語の登場人物になったと感じられるような作品作りだ。この映画はある意味、奇妙な鏡のようなもので、観客はこの映画が自分にとって何を意味するのか、あるいは何も意味しないのか、それぞれが感じてもらえるはずだ」と語っている。第75回カンヌ国際映画祭の〈監督週間〉で上映が行われ、その衝撃的な展開に度肝を抜かれる観客が続出した本作。ぜひ劇場で見届けてほしい。

ガーランド監督の作風を象徴する完璧な構図と鮮やかな色彩で織りなす圧倒的映像美を堪能できる『MEN 同じ顔の男たち』は、2022年12月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開!!

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