フィル・ティペット、新世代のアーティストたちとのストップモーション・アニメ制作風景 「マッドゴッド」

12月2日より劇場公開される、「スター・ウォーズ」「ロボコップ」「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズなどの特殊効果を手掛け、アカデミー賞を2度受賞したフィル・ティペットが監督したストップモーション・アニメ映画「マッドゴッド」の、メイキング映像と写真が公開された。

公開されたメイキング映像と写真では、ティペットスタジオのVFXスタッフで、「スターシップ・トゥルーパーズ2」や「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」などのヒット作を手がけ、本作では撮影を担当したクリス・モーリーらのCGを学んできた新世代のアーティストたちに、ティペットが手作りのストップモーションの熟練の技を教えながら、共同作業を行う様子が収められている。

「マッドゴッド」は、「天国よりも地獄に惹かれる」と語るティペットが生み出した暗黒世界を描いた作品。人類最後の男に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンが、無残な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃するというストーリーが展開される。「レポマン」「シド・アンド・ナンシー」で知られる映画監督のアレックス・コックスが、人類最後の男「ラストマン」役を演じている。

「ロボコップ2」の撮影後に「マッドゴッド」のアイデアをひらめいたというティペットは、地道に製作を続けていたが、「ジュラシック・パーク」から時代がティペットの代名詞である手作りの視覚効果からCGへと移行したために中断。それから20年後に、ティペット・スタジオの若きクリエイターたちが倉庫を掃除している時に当時のセットを発見し、彼らの熱望により企画が再始動した。クラウドファンディングで世界中のファンからの応援も集まり、2021年のシッチェス映画祭で上映されていた。

【作品情報】
マッドゴッド
2022年12月2日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:ロングライド
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