飯能まつり、客8万6千人 山車など魅了、50回目の節目 来年の飯能市制70周年も控え、伝統つなぎ熱気

祭囃子に見入る来場者ら=6日、飯能大通り商店街

 今年で第50回の節目を迎えた「飯能まつり」が5、6日、飯能駅(埼玉県飯能市)北口から大通り商店街にかけて行われ、延べ8万6千人が来場。祭はやしや荘厳な山車に魅了された。

 祭りは昨年、一昨年と新型コロナウイルスの影響で中止。今年は感染症対策として露天商の出店は行わず、例年夜9時まで行っている交通規制を午後6時に解除するなど、規模を縮小しての開催となったが、第50回であることに加え、来年には市制70周年も控えていることから、参加団体、来場者ともに地元の節目を盛り上げようと、会場は熱気に包まれた。

 本祭りである6日には、市内の町内会の山車10基による引き合わせが駅前通りと大通り商店街の2カ所で実施。一丁目町内会の和田毅会長(80)は「今回は制限が多く6時までだからちょっと寂しい」としつつも「来年以降の通常開催に向けて、伝統をつなげていきたい」と意気込んだ。

 まつり実行委員会の川合真吾委員長は「露店がなくても祭りを楽しみにしてくれる人が市内外にいる。来年は市制70周年の記念になるような祭りにしたい」と語った。

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