色とりどり…菊300点と紅葉が競演 川越・喜多院で菊まつり 23日まで、見頃は10日前後

川越菊花会の解説に耳を傾けながら観賞する来場者=4日、埼玉県川越市小仙波町の喜多院

 埼玉県川越市小仙波町の古刹(こさつ)、喜多院で恒例の「小江戸川越菊まつり」が開かれている。まつりは新型コロナウイルス感染拡大のため、一昨年は中止され、昨年は規模を縮小して実施。今秋は3年ぶりの通常開催となる。23日まで。

 会場には主催する川越菊花会の会員らが育てた菊など、約300作品を展示している。第36回の今年は初めて、地元の茶華道協会などが協力し、菊の生け花や山野草も出品。生け花は6日まで、山野草は16日まで公開する。

 今年は6月末の猛暑で菊の苗が枯れ、9月以降は雨が続き、つぼみの生育に影響。開花は遅れ気味で、10日前後が見頃になりそうだという。3世代で訪れた川口市のパート服部ゆかりさん(44)は「種類も多く楽しめた」と満足そう。川越菊花会の猪子陽一会長(81)は「境内の紅葉と一緒に、色とりどりの菊を見てほしい」と話していた。

 午前9時~午後4時(23日は同3時まで)。入場無料。問い合わせは、喜多院(電話049.222.0859)へ。

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