東名高速の多重死亡事故 死者は4人に 下り線の通行止めは解除

トラックなど4台が絡む事故の現場=10日午前3時半ごろ、厚木市船子の東名高速道路(目撃者提供)

 10日午前3時25分ごろ、厚木市船子の東名高速道路下り線で、車両4台が絡む多重事故が発生し、運転手ら4人が死亡した。神奈川県警が身元確認を進めている。

 県警高速隊によると、現場は厚木インターチェンジ(IC)の西約700メートル、片側3車線の見通しの良い直線道路。集中工事の影響で車線が規制され、渋滞していた。乗用車に大型トラックが衝突し、さらに前方のトラックとトレーラーに玉突きでぶつかったとみられる。衝突により乗用車とトラックの2台が炎上。焼け跡などから、トレーラーを除く3台の運転手3人と、乗用車の同乗者1人の遺体が発見された。 

 衝突されたトレーラー運転手の男性(63)にけがはなく、「停止中に追突された」と話しているという。

 この事故で、下り線は厚木IC─伊勢原ジャンクション(JCT)間が同日午前3時45分ごろから午後8時ごろまで、約16時間通行止めとなった。

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