ミュージカル『ヘアー』の製作で知られていたマイケル・バトラーさんが７日、カリフォルニア州、ロサンゼルスの老人ホームで穏やかに息を引き取った。９５歳だった。
マイケルさんは１９６９年同ミュージカルでトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した他、合計６つの演劇賞を獲得、またグラミー賞の最優秀キャストアルバム賞を受賞し、後にグラミー賞の殿堂入りを果たした。
リンダ・クリスチャンやオードリー・ヘップバーンなどの女優、ジョン・フィリップ・ローやタイロン・パワーなどの俳優と関係を持ったと言われ、１９７９年にミロス・フォアマン監督が同ミュージカルを映画化した際にも携わった。
演劇活動以外にも政治活動家として活躍したマイケルは、１９７０年代から１９８０年代にかけて民主主義や左派の運動に数百万ドルを寄付しており、イリノイ州の上院議員に立候補したこともある。
マイケルさんは長年にわたり同作を３０作以上製作しており、２０２１年にハリウッドのエルポータル・シアターで予定されていたリバイバル公演は、「私がこれまで上演した中で最高の『ヘアー』の作品になるかもしれない」と自信を見せていた。しかし、ブロードウェイの振付師ジュリー・アレナルも関わっていた同公演は「製作上の問題」を理由に延期され現在も再演の予定は立っていない。
（BANG Media International／よろず～ニュース）
