栃木県真岡市若旅の神社境内のヒノキに登って降りられなくなったネコが7日、造園業「匠(たくみ)コーポレーション」(下野市仁良川、吉田芳生(よしだよしお)社長)に救助された。
飼い主の50代主婦によると、ネコは4日に姿が見えなくなり、5日朝、ヒノキの上にいるのが見つかった。消防に救出を要請したが、はしご車などでは進入できない場所にいたため対応できなかった。主婦は高所で木の伐採作業などをする「空師(そらし)」のことを思い出し、ネットで検索したところ同社を見つけ、依頼した。
同社は高い木に登って作業する「ツリークライミング」という民間の資格を持つ。吉田社長(41)は男性社員2人と現場へ駆け付けた。社員1人が金属製の爪がついた「スパー」を足に装着し、ロープも使って木に登り、高さ20メートルほどの枝にいたネコを無事救助した。
吉田社長は「やったことがなかったので、落下してしまう恐れがあったが、意外とうまくいった」、主婦は「ネコが助かってほっとした」と話している。