諫早の小学生が1日政治家体験 本明川の未来考える

意見やアイデアをまとめる参加者=諫早市、国立諫早青少年自然の家

 子どもたちの「生きる力」を育み自己肯定感を育てようと、長崎諫早市白木峰町の国立諫早青少年自然の家などで5日、小学生が1日政治家体験として市の未来を考えるイベントがあった。
 青少年の健全育成に取り組む諫早青年会議所の事業の一環。市内の小学5、6年生14人が参加した。本明川の河川敷では、国交省長崎河川国道事務所諫早出張所の亀谷一郎出張所長から、川の水がどのように利用されているかなどの説明を聞き、透視度計と呼ばれる道具を使って川の水質を確認。本明川の理想の姿や、実現するための解決策などを話し合った。
 「川をイルミネーションで彩る」「本明川の水を使ったプールを作って泳げるように」などと子どもらしいユニークなアイデアが登場。喜々津東小5年の東川幸央さん(11)は「友だちがつくれて楽しかった。アイデアが実現したらうれしい」と話した。
 同会議所青少年委員会の落水聡一朗委員長は「臆さず自分の意見を発表し、行政へ提言することで、自分たちも社会を変えるための行動が起こせるという自信を持ってほしい。身近な本明川について考えることで、古里の魅力を改めて感じてもらえれば」と話した。子どもたちからの提言は7日、同委員会が市に届けた。


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