サル間近「かわいい」 幸島で親子連れら観察会

幸島で野生のニホンザルを見学した参加者ら

 京都大野生動物研究センター幸島観察所は6日、串間市市木の幸島でニホンザルの観察会を行った。市内外から訪れた親子連れら17人が、野生の猿の生態を実際に見て学んだ。
 船で幸島に渡った参加者は、同観察所職員の案内を受けながら猿に餌をやる様子などを見学。猿たちは与えられた甘藷(かんしょ)や小麦を海水で洗ったり、互いに毛繕いしたりしており、参加者たちはその様子を「かわいい」と話しながら撮影した。猿以外にも、亜熱帯に近い環境で育つ幸島の植物や、研究者がかつて使用していた島内で寝泊まりする施設跡なども見て回った。
 同観察所の鈴村崇文さん(47)は「今後も市民が参加できる取り組みを通じて、幸島の猿や研究について伝えたい」と話していた。

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