庭の美しさ映える秋 上越名家一斉公開 4邸宅で13日まで実施

 「上越名家一斉公開」が12、13の両日、上越市内の4邸で行われている。初日から好天に恵まれ、訪れた人は普段見ることができない、江戸時代からの歴史ある名家で秋の風情を楽しんだ。開場時間は午前10時から午後3時まで。

保阪邸の歴史ある建物と庭

 公開はNPO法人上越名家ネットワーク主催で、春、夏、秋の年3回行われている。頸城区森本の白田邸、同区百間町の瀧本邸、三和区神田の林富永邸、上越市戸野目の保阪邸が参加している。
 このうち保阪邸は明治末期の築。建物内ではドイツ製の鏡や英国製の家具、中国の皿など県内屈指の大地主であった保阪家に残る調度品が飾られている。蔵では古布の小物や器の販売が行われ、紅葉が始まった庭の散策も楽しめる。12代目当主の保阪洋子さんは「秋の公開は庭が一番きれいに見られる。落ちた葉も趣がある」と説明した。
 入場料は各邸とも維持協力金として500円。

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