1型糖尿病「言い訳にしない」 文武両道、夢は刑務官 白鴎足利高柔道部の内藤さん

練習に励む内藤さん=8日午後、白鴎足利高

 幼少から難病と向き合いながら生活してきた高校生柔道選手がいる。栃木県白鴎大足利高3年の内藤智(ないとうとも)さん(17)は10歳の頃に1型糖尿病と診断された。生きるために自己注射など血糖管理を欠かせない日々を過ごしながらも「病気を言い訳にしない」と決め、文武両道で稽古に打ち込んでいる。「大学でも柔道を続けて、活躍することで病気の人に勇気を与えたい」と今日も畳に立つ。14日は世界糖尿病デー。

 内藤さんは父が日本人、母が米国人。柔道一家で、自身も5歳で柔道を始めた。小学5年の時、夜間に行くトイレの回数が多いことが気になった。病院に行くと「1型糖尿病」と告げられた。糖尿病は「太っている大人がなるイメージだった」ため、「なぜ自分が」と当時は理解できなかった。

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