キャメロン監督が明かす「アバター」続編への不安と期待 「世界が変わってしまった」

ジェームズ・キャメロン監督が大ヒットした映画「アバター」の続編がヒットしなかった場合、公開が「3カ月で終了」となる可能性を示唆した。同監督は2009年の「アバター」に続く待望の新作「アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」が12月に公開されるものの、現在、同映画にどれだけの人が興味を持っているか疑問に感じていると吐露している。

第1作の成功を受けて、4本の続編を予定しているキャメロン監督は、トータル・マガジン誌にこう語った。

「市場からは3カ月で終了と言われるかもしれないし、採算が合わないなら『よし、延々と続けずに映画3作でストーリーを完結させよう』という状態になるかもしれない」

「私がこの作品を書いた頃とは、もう世界が変わってしまった」

「パンデミックとネット配信というダブルパンチだ。でも逆に、劇場に行くということがどういうことなのかを再認識してもらえるかもしれない。これは間違いなくそういう作品さ」

「問題は『今、どれだけの人が気にかけているか』だ」

また続編4本の予算に約10億ドル(約586億円)が予想されている同シリーズについて、こうも語っている。

「同作から、できれば第3作に盛り込みたいものがいくつかある」

「これらは、ひどくお金のかかる映画なんだ。パンデミック前にこれだけ費用のかかる映画を作る際は、概略的なビジネスという事例だった」

「現時点では、何が起こるかわからないから、ただやりきるしかない。でも今わかっていることは、3時間におよぶ常軌を逸した体験を提供できるということ」

一方、今年9月には、第1作の公開から12年が経っていることで新作との関連性が薄れていることを懸念していたキャメロン監督。だが予告動画が24時間で1億4800万回再生を記録したことに「『そういえば、長いこと見ていないけれど、あの頃、すごくかっこよかったよね』という原理だ。これが私たちに有利に働くのか?わからない。これからが勝負さ」と期待を寄せていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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