自動車向けバネをペン立てに ものづくり企業後押しへ トチギマーケットが発売

村田発條のばねを使ったペン立て

 アパレルや雑貨販売のトチギマーケット(宇都宮市中央本町、渡辺博昭(わたなべひろあき)社長)は14日までに、自動車向けばね製造の村田発條(宇都宮市平出工業団地、村田雄郎(むらたたかお)社長)の製品をそのまま使った商品「村田のバネのペン立て」を発売した。

 県内には品質や技術が優れているにもかかわらず、販路拡大や人材確保などで課題を抱えるものづくり企業が少なくない。企業の課題解決につなげようとトチギマーケットは、一般消費者の目に留まりやすい雑貨や衣服と製品を組み合わせた商品化に乗り出した。BtoB(企業間取引)にとどまっていた製品の魅力を広く発信し、企業への関心を高めてもらうのが狙い。

 企画第1弾が今回の村田発條。同社が製造するトラックエンジンのバルブスプリングをペン立てにした。高さ約8センチ、直径約5センチ、重さ約400グラム。「村田のバネ」と書かれたタグ付きで価格は1個1980円。JR宇都宮駅東口の複合施設「ウツノミヤテラス」のトチギマーケットの店舗で販売している。村田のばねをデザインしたTシャツ(2750円)も取り扱う。

 同社は今後もBtoB中心の地元企業と連携し、コラボ商品の開発を進めていく考えだ。

村田発條のばねを使ったペン立て
村田発條のばねを使ったペン立て

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