ワーケンホルスト、わずか2シーズンでDTMから撤退。2023年は参戦カテゴリーを変更

 ワーケンホルスト・モータースポーツは2023年、DTMドイツツーリングカー選手権から、ADAC GTマスターズへと戦いの場を移すことを決定した。

 同チームは来年、2台の車両でドイツのGT3選手権にデビューを飾る。その車種や体制についてはまだ明らかにされていない。

 これにより、彼らは2年間のDTMでの活動に終止符を打つことになる。

 ワーケンホルストはDTMにGT3レギュレーション導入が導入された2021年、マルコ・ウィットマンとともにBMW M6 GT3の1台体制でシリーズに参戦してきた。初年度はウィットマンが2勝を挙げ、メレを拠点とするチームはチームランキング5位を獲得した。

 その後、2022年シーズンはエステバン・ムースのマシンを追加してBMW M4 GT3の2台体制へと拡大。さらに、ニュルブルクリンク戦ではゲスト参戦したテオ・オーバーハウスのために3台目のマシンを走らせた。

 2022年シーズンは、最終戦ホッケンハイムでウィットマンが1勝。2回の表彰台を獲得したものの、ランキングは11位まで後退した。

最終戦にして2022年シーズン初優勝を飾ったマルコ・ウィットマン

 その他、ワーケンホルストはスパ24時間レースのアマクラスで2位を獲得している。

 ADAC GTマスターズはDTMと同じくGT3車両により競われており、2022シーズンは全7ラウンド中5ラウンドをドイツ国内で開催している。

 チーム・マネジャーのニクラス・ケーニッヒバウアーは、「チーム全体が、シリーズ初心者としての挑戦と、ADACとの協力関係を楽しみにしている」と語った。

 チームの公式声明は「計画の最終的な段階は、まだ完了していない」としており、そのドライバーとマシンのカラーリングは、後日発表される予定だという。

エステバン・ムースのBMW M4 GT3 2022年DTMスパ・フランコルシャン

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