カマキリ先生が登場! 埼玉で最古の公立幼稚園が100周年で授業 実は「先生」も70年近く前の卒園生

カマキリの姿で園児に授業をする大熊光治さん=埼玉県加須市立加須幼稚園

 埼玉県加須市立加須幼稚園(増田正夫校長、園児数63人)で、カマキリ先生こと元加須市立昭和中学校校長の大熊光治さん(75)による昆虫の授業が行われた。紙芝居や動くカマキリのおもちゃを使って教えた。

 同幼稚園は公立では県内最古とされ、創立100周年を迎えている。大熊さんも卒園生で、100周年の記念事業に一役買うことに。カマキリ姿で数多く授業をしているが、幼稚園での授業は初めてだという。

 紙芝居では、「アリとキリギリス」と「カマキリ物語」を披露した。その後、とっておきの電動おもちゃ・カマキリをリモコンで動かした。席の間を動くカマキリに、園児たちは大喜びしていた。

 年長(5歳児)の砂川隼輝(はやて)君は「カマキリのことがよく分かって面白かった」。日下部栞奈(かんな)さん(同)は「昆虫は好き。カマキリも好き」と話した。

 大熊さんは「こども移動昆虫館」の館長でもある。同幼稚園にも展示した。21日から30日には地域の人にも見てもらう計画だという。

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