キャンプでの焚き火やバーベキューの火おこしを劇的にラクにしてくれるのが「着火剤」です。着火剤を使うと炭や薪に簡単に火がつくので、火おこしが苦手な人や初心者にもおすすめ。そこで、今回はおすすめの着火剤や着火剤の代用品、使い方などを徹底解説します。ダイソーやホームセンターなどで手軽に入手できるものも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
着火剤には、主に固形タイプ・ジェルタイプの2種類があります。
固形タイプは直接火をつけて使用する一方、ジェルタイプは、炭や薪などに塗ってから着火するといったように使い方が異なるので、自分の好みや使い勝手の良いほうで選びましょう。
ここからは、固形タイプ・ジェルタイプの種類別に、おすすめの着火剤をランキング形式で紹介します。
【固形タイプ】キャンプやアウトドアにおすすめの着火剤ランキング
まずは固形タイプの着火剤から紹介していきます。
固形タイプは使う量がわかりやすいので、特に初心者の使用におすすめです。
【第4位】ソロ用ストーブ向き!ダイソー『バーベキュー用着火剤』
ダイソー『バーベキュー用着火剤』は、割って使用する板状の着火剤。
1片が小さめなので、ソロ用ストーブなどでの使用に適しています。税込み110円で購入できる手軽さも魅力です。
【スペック】
- 素材 : ウッドファイバーバラフィン
- 容量 : 12片×2枚=24片
- サイズ:15×10×1cm
- 燃焼時間:約16分(実測値)
【第3位】水ぬれ・湿気に強い!LOGOS(ロゴス)『防水ファイヤーライター』
LOGOS(ロゴス)『防水ファイヤーライター』は、水に濡れても燃え続ける、優れた防水性が特徴です。
湿気にも強いので、長期保管にもおすすめ。
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ただし、においが強いので調理には不向き。焚き火での利用に適しています。
【スペック】
- 素材 : パラフィン
- 容量 : 21ピース
- サイズ:1ピースあたり約4×2.5×高さ2.5cm(約15g)
- 燃焼時間:約13~17分
【第2位】環境にやさしいエコな燃料!LOGOS(ロゴス)『エコココロゴス・ラウンドストーブ』
『エコココロゴス・ラウンドストーブ』は、1つ前に紹介した『防水ファイヤーライター』と同じLOGOS(ロゴス)の固形燃料です。
燃料1個あたりの燃焼時間が長いため、長時間のバーベキューにもぴったり。
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不要となったヤシガラが原料なので、森林伐採をせずにつくれるエコな燃料です。
【スペック】
- 素材 :ヤシガラ
- 容量 : 2ピース
- サイズ:1ピースあたり約13×3.5cm
- 燃焼時間:約40~60分
【第1位】安心の国産燃料!すぐに火がつく!マルミ富士屋商店『文化たきつけ』
マルミ富士屋商店『文化たきつけ』は、すばやく火おこしできる固形タイプの燃料。
一瞬で火がつくので、スピーディーに火おこししたい人におすすめです。
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着火力が安定しているので、火おこしが苦手な人や初心者にうってつけ!
【スペック】
- 素材 : 木材繊維質、灯油
- 容量 : 18本
- サイズ:1本あたり約1.8×22.5×厚さ0.8cm(実測値)
- 燃焼時間:約5分(実測値)
【ジェルタイプ】キャンプやアウトドアにおすすめの着火剤ランキング
続いて、ジェルタイプの着火剤を紹介します。
ジェルタイプは炭や薪に塗って使用するゼリー状の燃料で、固形タイプに比べるとサイズがコンパクトで持ち運びやすいのが魅力です。
【第4位】安全に使える工夫がほどこされている!CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『ファイアブリッツ』
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『ファイアブリッツ』は、飛散防止剤が使われており、使用時に中身が飛び散りにくいのが特徴です。
容器内には逆止め弁が付いていて、揮発性混合ガスがたまりにくく、安全に使用できます。
【スペック】
- 素材 :メタノール、エチレングリコール
- 容量 :287g
- サイズ:約19×7×5cm
- 燃焼時間:約20gで約10分
【第3位】着火後の炎が見やすい!NITINEN(ニチネン)『チャッカネン』
NITINEN(ニチネン)『チャッカネン』は、アウトドア専用のジェルタイプ燃料です。
赤色火が採用されており、着火後の燃えている炎が視認しやすいメリットがあります。
【スペック】
- 素材 :メチルアルコール、増粘剤
- 容量 :240g
- サイズ:8×4.8×21cm
- 燃焼時間:-
【第2位】便利な個包装タイプ!NITINEN(ニチネン)『パック燃料 四角タイプ』
NITINEN(ニチネン)『パック燃料四角タイプ』は、ジェルタイプの燃料が個包装されているのが特徴です。
密封性が高いので、長期間安定して保存できるのもうれしいポイント。
【スペック】
- 素材 :メタノール
- 容量 :12個/24個/48個/1ケース(360個)
- サイズ:1個あたり約7.25×9cm(27g)
- 燃焼時間:20分30秒
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27g以外に17g・22g・32gのサイズがあるほか、三角形のテトラタイプのラインナップもあります。
【第1位】無臭で使いやすい!CAPTAINSTAG(キャプテンスタッグ)『ファイアマックス』
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『ファイアマックス』は、パワフルですぐに着火できるジェルタイプの燃料です。
ジェルが飛び散りにくい飛散防止剤入り、揮発性混合ガスがたまるのを防ぐ逆止め弁付きなど、安全面にも配慮されています。
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においがないので、キャンプでの調理やバーベキューでの利用にもぴったり。
【スペック】
- 素材 :メタノール、エチレングリコール
- 容量 :240g
- サイズ:約21×8×5cm
- 燃焼時間:-
身近なもので代用できる!着火剤として使えるおすすめアイテム
着火剤は市販の専用品を買わなくても、身近にある次のようなアイテムで代用することが可能です。
- 新聞紙
- 牛乳パック
- 雑誌
- 段ボール
- 松ぼっくり
- 小枝
- スギの枯葉
- ポテトチップス
専用品に比べると着火が難しかったり、火が安定しづらかったりと、火おこしの難しさを感じるかもしれません。
ただ、代用品の中には現地で調達できるものもあるので、着火剤を忘れたときや使い切ってしまったときなどに役立ちますよ。
代用品も見つからなければ「フェザースティック」を作ってみよう!
もし、着火剤がなく、代用品になるようなものも見つからない場合には「フェザースティック」の使用もおすすめです。
フェザースティックとは、細く割った薪をナイフを使って薄く削り、鳥の羽根(フェザー)のように毛羽立たせたもの。
薄く削ったフェザーのような部分は火がつきやすく、火おこしにうってつけです。
着火剤がないときはもちろん、着火剤を使わない火おこしやブッシュクラフトに興味がある人は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
事前に知っておきたい!着火剤の使い方や注意点
着火剤を安全に使用するためにも、正しい使い方や使用時の注意点も確認しておきましょう。
ここでは、着火剤の使い方や注意点について簡単に解説します。
着火剤の使い方
着火剤を使って火おこしするときは、炭や薪の下にセットするのが基本です。
着火しやすくするために燃えやすい新聞紙などを敷き、その上に着火剤を置いて、取り囲むように炭や薪を組んでから着火剤に火をつけます。
ジェルタイプの場合、新聞紙などにのせる、もしくは炭や薪は渦巻きを描くように直接塗ってから、下部に火をつけるのがポイントです。
火がついたらそのままにせず、火が消えない程度に適宜風を送って火加減を調整します。
着火剤を使うときの注意点
固形タイプの着火剤は初心者でも取り扱いやすい一方、ジェルタイプは使用量の調整が難しいため注意が必要です。
使う量が多すぎると火の勢いも強くなり、やけどや火災の危険があります。そのため、火おこしに慣れていない初心者キャンパーには固形タイプのほうがおすすめです。
なお、火がついたあとに、ジェルをつぎ足すのもNG行為。つぎ足しているときに炎が大きくなり、衣服に燃え移る可能性があるので非常に危険です。
また、容器のフタをあけたまま放置すると、可燃性ガスが発生する場合があるので、使用後は必ずフタを閉めましょう。
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着火剤はあくまでも炭や薪の燃焼をサポートするために使用するアイテム。
使い方を誤るとうまく火おこしできないだけでなく、事故や怪我の危険も伴うので注意しましょう。
キャンプでの焚き火やバーベキューが快適に!手軽に火おこしできる着火剤を活用しよう!
炭や薪の火おこしが苦手な人、キャンプ初心者などには着火剤の使用がおすすめです。
すぐに火をつけられる上、燃えにくい炭や薪などの燃焼を促すので、誰でも簡単に火おこしできるのが魅力。使い方に注意しながら着火剤を活用して、安全かつ快適に火おこしをしましょう。
着火剤がないときには、代用品やフェザースティックの活用もおすすめです。ぜひ本記事で紹介したポイントを、キャンプやBBQで活用してみてくださいね。
(ライター:hayase)