各酒造会社で蔵出しした新酒の発売が相次いでいる。妙高酒造(上越市南本町2、木村浩二社長)は14日、新酒を蔵出しし、新酒の完成を告げる杉玉を設置した。
冬季限定、「清酒 妙高山」の新酒で、「若々しい味わいが広がる新米仕込みの一番搾り」とPR。杜氏(とうじ)の平田正行さん(72)=にいがたの名工、酒造マイスター=によると、県産の一般主食用米「こしいぶき」を用い、「いぶきというように旬を感じるような、新酒ならではの若々しいこうじの香りと、フレッシュで軽快な味わいが楽しめる」。「冷やか、ぬる燗(かん)がお勧め」という。
平田さんは「いかにして、お米のうまみを出すか。日本酒はビールや焼酎、ワインに比べ、米のうまみが生命線」と話す。「米のエキスを出すのは各蔵元の技術」とし、米の出来具合や仕込み時期の温度状況を読みながら丁寧なこうじ造りを心掛けている。