薬物や銃器密輸防止へ連携強化 税関岡山地区協に警察など8機関

密輸防止に向けて連携強化を確認した協議会

 違法薬物や銃器などの密輸防止策を話し合う「神戸税関密輸出入取締対策岡山地区協議会」が16日、岡山市内であり、県内の税関や海上保安部、警察など8機関の代表約40人が摘発や水際対策に向けて連携を強化することを確認した。

 神戸税関の高津浩之調査部長が冒頭、新型コロナウイルスの影響で旅客便の運航が減少し、人による密輸が激減する一方、「国際郵便や航空貨物を使ったケースが増加している」と説明。「密輸の対応には関係機関の連携や情報共有が不可欠。これまで以上に協力したい」と話した。

 協議は非公開で行われ、密輸事件の現状や県内の取り締まり状況、今後の方策について話し合った。

 神戸税関によると、2021年に全国の税関が摘発した不正薬物事件は883件で、押収量は約1.1トン。16年から6年連続で1トンを超え、今年は上半期で既に約600キロを押収している。

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