ウクライナ避難民、飯田商店のラーメンに「スープに深い味わい」 鎌倉で交流会

飯田商店のラーメンを楽しむビクトリアさん(右)と息子のアルトゥーラさん(右から2人目)ら=鎌倉市十二所

 鎌倉市のNPO法人アルペなんみんセンター(同市十二所)は16日、「アルペ・ウクライナ交流会inかまくら」を開き、ウクライナ避難民ら約150人が、湯河原町の有名ラーメン店「らぁ麺飯田商店」の珠玉の一杯に舌鼓を打った。避難民らは旧知のウクライナ人や施設のスタッフとの交流を深めていた。

 同センターは2020年4月の活動開始以来、18カ国から36人の難民認定申請者らを受け入れており、今月3日には、県弁護士会人権賞を受賞している。今年4月から8月末にかけては、ロシア軍の侵攻を受けたウクライナから夫婦1組が同センターが運営する国内最大級の「シェルター」に身を寄せていた。

 この日は、8月末でシェルターから東京都内の都営住宅に移ったナターリヤ・マーモーチカさんや、4月から市内で避難生活を送るビクトリアさんと息子のアルトゥーラさんが駆け付け、温かいラーメンを味わった。ナターリヤさんは麺をはさみでカットしながら楽しみ「スープに深い味わいを感じた。とてもおいしかった」と完食していた。

 飯田商店の飯田将太さんは、紛争地域などの困っている人たちに自慢の一杯を振る舞うことが夢だったと言い「おいしいと言っていただけただけでうれしい」と感謝していた。

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