奈良の寺社と紅葉が織りなす日本の美を堪能しよう!【紅葉特集2022|寺社編】

奈良の寺社と紅葉が織りなす日本の美を堪能しよう!【紅葉特集2022|寺社編】

すっかり秋も深まり、奈良県各所で美しく色づく紅葉が見られるようになってきた今日このごろ。

今回は、奈良の紅葉名所の中で、歴史ある寺社仏閣を彩る紅葉が楽しめるスポットをご紹介。

歴史的・文化的に価値のある建造物や宝物を有し、紅葉期には特別拝観などを実施している寺社も多い。この秋は、紅葉と貴重な文化財、どちらも堪能してはいかが。

【長谷寺|桜井市】 <例年の見頃:10月中旬~12月上旬>

古くから観音詣での聖地として知られ、「源氏物語」や「枕草子」など多くの古典文学にも登場している『長谷寺』。
別名「花の御寺」とも呼ばれ、四季折々の美しい花々で多くの人を魅了し、親しまれている。

紅葉の季節も、本堂の舞台から見る紅葉に浮かぶ朱塗りの五重塔や、礼堂の床板に映る床もみじなど、見事な景観を楽しませてくれる。

◆本尊大観音特別拝観
国指定重要文化財に指定されている本尊「十一面観世音菩薩」は右手に錫杖を持ち大磐石に立つ独特の姿をしており、身の丈10メートルを越える大きさを誇る。特別拝観では、普段は関係者以外立ち入りが禁止されている国宝本堂の中に入ることができ、本尊のお御足(みあし)に触れてお参りすることができる。

【開催日時】2022年10月8日(土)~12月11日(日)9:00~16:00
【料金】1000円(入山料別途・共通券あり)

長谷寺 基本情報

【住所】奈良県桜井市初瀬731-1
【電話】0744-47-7001
【入山時間】9:00〜17:00(12~2月は9:00〜16:30)
【入山料】大人500円、中・高校生500円、小学生250円

【岡寺|明日香村】 <例年の見頃:11月上旬~12月上旬>

飛鳥の地に建立され1300年以上の歴史を刻む『岡寺』。
日本で最初の厄除け霊場としても信仰を集め、特に女性の厄除けに霊験あらたかといわれている。

秋になると紅葉が境内を彩り、三重宝塔の周辺や本堂の奥、奥の院から境内をぐるりと一周できる岡寺参道は、さながら紅葉のトンネルのようになる。

◆本堂内々陣お扉特別開扉
本尊の「如意輪観世音菩薩」は日本三大仏のひとつで、日本最大の塑像(土でできた仏様)であり、国指定の重要文化財に指定されている。特別開扉では、本尊の脇にある扉が開帳され、間近から全身を拝むことができる。

【開催日時】2022年10月8日(土)~12月11日(日)8:30~17:00

岡寺 基本情報

【住所】奈良県高市郡明日香村岡806
【電話】0744-54-2007
【入山時間】8:30〜17:00(12〜2月は8:30〜16:30)
【入山料】大人400円、高校生300円、中学生200円、小学生以下無料

【信貴山朝護孫子寺|平群町】 <例年の見頃:11月上旬~12月上旬>

奈良県生駒郡平群町信貴山の中腹に位置し、寅に縁のある寺でも知られている『信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)』。

紅葉の時期には、広い境内のいたるところで、モミジの赤やイチョウの黄色と、緑の木々が絶妙に混じり合った美しい景色が見られる。さらには、周囲の山々も鮮やかに色づき、遠くに望む奈良盆地も素晴らしい眺め。

また、信貴山朝護孫子寺では、1年中、夕刻になると本堂を照らすライトアップに加え、参道に立ち並ぶ約2,000基もの石灯籠に灯が入り、境内が幻想的な雰囲気に包まれる。特に紅葉の季節は、周辺の風景とあいまって美しさもひとしお。

信貴山朝護孫子寺 基本情報

【住所】奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1
【電話】0745-72-2277
【入山時間】終日
【入山料】無料

【室生寺|宇陀市】 <例年の見頃:11月中旬~12月上旬>

奈良県宇陀市室生の地に建つ『室生寺(むろうじ)』。
古くから女性の参拝者が多い「女人高野」として親しまれ、桜やシャクナゲ、そして紅葉スポットとしても高い人気を誇る。

秋には室生山全体が紅葉し、太鼓橋から五重塔までの間がひときわ美しく色づく。

特におすすめのスポットは、仁王門を潜った先にある石積みの階段・鎧坂の紅葉。階段の下から見上げる紅葉の迫力と美しさは格別だ。

紅葉期には期間限定で夜間ライトアップが行われ、古刹の幻想的な光景に毎年多くの参拝者が魅了されている。

◆紅葉期金堂特別拝観

【開催日時】2022年10月29日(土)~12月4日(日)9:00~15:30(受付は15:00まで)

◆紅葉ライトアップ~祈りを捧げる光と音の祭典~

【開催日時】2022年11月23日(水)~27日(日)17:00~19:00

室生寺 基本情報

【住所】奈良県宇陀市室生78
【電話】0745-93-2003
【拝観時間】8:30~17:00(12~3月は9:00~16:00)
【入山料】大人600円 こども400円

【壷阪寺|高取町】 <例年の見頃:11月中旬~12月上旬>

奈良盆地を一望におさめる壷阪の山に建つ『壷阪寺』。
眼病封じのお寺として知られ、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と、四季折々の衣をまとった全長10mの大仏様(大釈迦如来石像)の姿も有名。

秋には広々とした境内や周辺の山々が鮮やかに色づき、山寺ならではの美しい秋が目前に広がる。そのスケール、美しさには思わずため息がでるほど。

◆壷阪観音お身拭い特別結縁参拝
目の観音さまとして広く信仰を集める本尊「十一面千手観世音菩薩」のお膝に特製の布で触れて、観音様と深くご縁を結ぶことができる。

【開催日時】2022年10月8日 (土)~12月4日(日)8:30~16:30
【料金】500円(入山料別途)
※二大塔(三重塔・多宝塔)初層特別開扉・観音大メガネくぐり同時開催

壷阪寺 基本情報

【住所】奈良県高市郡高取町壷阪3
【電話番号】0744-52-2016
【開門時間】8:30~17:00
【入山料】大人600円、こども(17歳以下)100円

【等彌神社|桜井市】 <例年の見頃:11月中旬~12月上旬)

鳥見山の麓、奈良県桜井市にある『等彌神社(とみじんじゃ)』は、927年にまとめられた『延喜式』(当時の全国の神社一覧)にも記載がある歴史ある神社。

境内には約100本のモミジがあり、桃神池の水面に映る“逆さ紅葉”が特に美しく、人気の紅葉名所となっている。紅葉期にはライトアップされ、ひときわ幻想的な光景が見られる。

伊勢神宮内宮の鳥居を譲り受けた等彌神社一の鳥居、子宝石や句碑、歌碑など見所がたくさんあり、落ち着いてゆっくりと過ごしたいパワースポットだ。

◆紅葉ライトアップと献灯祭

【開催日時】2022年11月20日(日)~11月26日(土)

ライトアップ期間中は毎日17:00に参道の行燈500基に灯りが灯される。また、この期間中は、毎日様々なイベントが行われ、屋台も出店される。

等彌神社 基本情報

【住所】奈良県桜井市桜井1176
【電話番号】0744-42-3377
【入山時間】終日
【入山料】無料

【長岳寺|天理市】 <例年の見頃:11月中旬~12月上旬>

奈良県天理市にある弘法大師創建の寺『長岳寺(ちょうがくじ)』。
境内12,000坪に四季折々の花が咲き、重要文化財を多く有する「花と文化財の寺」として知られている。

例年11月中旬からモミジやカエデなどの木々が色付き、12月上旬頃まで美しい紅葉が境内を彩る。

中でも1200年の歴史を経た浄土式庭園(本堂前)の紅葉は有名で、日本紅葉の名所100選にも選ばれているほど。

◆大地獄絵開帳(長岳寺仏画展)
すさまじい三悪道(地獄、餓鬼、畜生)や修羅道の世界が描かれており、迫力満点。
期間中随時行われる、住職によるコミカルな絵解き説法(閻魔の嘆き)も必聴!

【開催日時】2022年10月23日(土)~11月30日(火)

長岳寺 基本情報

【住所】奈良県天理市柳本町508
【電話番号】0743-66-1051
【拝観時間】9:00〜17:00
【拝観料】大人400円、大学・高校生350円、中学生300円、小学生250円

【談山神社|桜井市】 <例年の見頃:11月中旬~12月上旬>

言わずと知れた大和路の紅葉の名所、奈良県桜井市にある『談山神社』。

秋になると約3000本のカエデが社殿の朱色と競うように朱く燃え立つ。
色鮮やかな本殿は日光東照宮を建てる際にモデルとされたそうで、紅葉に彩られた風景は「関西の日光」とも呼ばれている。

世界唯一の木造十三重塔と紅葉のコントラストは絵になる美しさで、写真スポットとしても大人気。多くの参拝者がその絶景に浸る。
紅葉の時期には重要文化財の大小さまざまな社殿と3000本の紅葉がライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な景色を楽しむことができる。

◆紅葉ライトアップ

【開催日時】2022年11月18日(金)~27日(日)日没~20:00(最終受付は18:30)

談山神社 基本情報

【住所】奈良県桜井市多武峰319
【電話番号】0744-49-0001
【拝観時間】8:30~17:00(受付は16:30まで)
【入山料】大人600円、小学生300円、小学生未満 無料

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