違法盛り土を刑事告発したら…一転、事業者「是正に応じる」実行するのか?行政注視ー静岡・御殿場市

静岡県御殿場市内に違法な盛り土をし、崩落個所の是正に従わなかった事業者を市が告発した問題で、事業者が告発された当日に是正の意向を示す電話をしていたことがわかりました。しかし、これまでも実行されなかったことから、市は対応を注視しています。

御殿場市神場の民有地につくられた違法な盛り土。高さ約2m、面積はサッカーコート4面近くにあたる約2万6000㎡に及びます。7か所で崩落を確認。境沢川の護岸が倒壊する恐れなどがあり、御殿場市は市内の廃棄物などの運搬事業者に措置命令を出し、再三、崩落個所の是正を求めてきました。

しかし、これに従わなかったため、市は11月15日、市条例違反の容疑で警察に告発しました。その直後の15日昼頃、これまで連絡が取れない状態が続いていた事業者から「是正に応じる」といった趣旨の電話が御殿場市にあったということです。

しかし、具体的な是正計画書の提出を求めると「10分の1くらいしかできていない」と回答したということです。

<御殿場市 都市計画課 富川和也主任>

「(是正計画書は)まだ提出されていません。中途半端に現地を直しても、また崩れてしまうので、危険が回避されるわけでない。まず、しっかりとした計画を立てて現地を是正していくことが必要」

御殿場市は、これまでも事業者が「是正する」と言いながら、実行してこなかった経緯を踏まえ、引き続き、是正計画書の提示を求め、対応を注視していくとしています。

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