自民党の簗和生(やなかずお)文部科学副大臣が17日の参院法務委員会で、性的少数者に関する過去の発言を巡り、野党議員から辞任を迫られる一幕があった。簗氏は「辞任しなければいけないいわれはない」と反論し、辞任を拒否した。
質疑に立った立憲民主党の石川大我(いしかわたいが)参院議員は、簗氏が2021年5月、自民党の部会で性的少数者について「種の保存に反する」などと発言したとされる問題について、事実関係をただした。これに簗氏は「会議は非公開だった」として答弁を避けた。
一方で「あらゆる公の場でご指摘のような趣旨の発言をしたことはない。人格的にも、差別を肯定する考えは一切持っていない」とも強調した。石川氏は「非公開だから何を言ってもいいわけではない。子どもに接し、規範となるべき文科副大臣の資質がなく、辞任を求める」とした。