17日に行われた国際親善試合で、日本代表チームはカナダ代表と対戦。9分に相馬勇紀が先制点を決めるも、その後コーナーキックで追いつかれる。
【動画】コーナーキックからスティーヴン・ヴィトーリアが追いつく
さらに試合終了間際に山根視来のタックルでペナルティキックを与え、最後に突き放されて逆転負けとなった。
『canpl』はこの試合について以下のように分析し、本大会ではアンフォーストエラーを減らす必要があると指摘した。
「カナダの代表チームは、木曜日に行われたワールドカップ前の最後の親善試合で日本を2-1と下し、勝利を収めて大会に向かう。
先制点を上げたのは日本で、9分に相馬勇紀が巧みなシュートを決めた。しかしカナダは反撃し、20分にセンターバックのスティーヴン・ヴィトーリアがコーナーキックから最後のタッチをし、同点に追いついた。
後半はアディショナルタイムに日本のシュートがポストに当たるなど双方にチャンスがあったが、カナダが最後に笑った。リッチー・ラリアが90分過ぎたあとにボックス内で倒されPKを獲得し、カヴァリーニが大胆なパネンカでゴールを決めた。
木曜日のパフォーマンスで最も前向きなのは、攻撃を構築しようとする相手に対してのディフェンスだ。
ジョン・ハードマン監督は典型的な4-4-2を使い、ジョナサン・デイヴィッドとカイル・ラリンが9番の役割を分かち合い、ジュニア・ホイレットとタジョン・ブキャナンが攻守両面でプレーした。
カナダがボールを失ったとき、それを取り戻そうとするために短時間カウンタープレッシングを行ったが、それに失敗した場合はディフェンシブな形に落ち着いた。心強いことにそれは非常によく組織化されていた。
当然のことながら日本は何度か突破口を見つけてきた。ガマル・ミラーはおそらく相馬勇紀にスペースを与えすぎたし、後半には南野拓実がセンターバックの間を狙ってきた。
しかし、それでもプレスとリトリートの適切なタイミングでの使い分けができればうまく行きそうに見えた。グループステージではそのような状況に陥ることが多いだろう。
相手となるベルギーもクロアチアもボールを愛するチームで、ポゼッションでカナダを引き剥がそうとする。ケヴィン・デ・ブライネやルカ・モドリッチなどの質は、才能ある日本の選手たちを上回る。
カナダのような弱小チームにとって、得点のチャンスはほとんどないだろう。コーナーキックも一つたりとも無駄にできない。トーナメントでは常にセットプレーが大事だ。
最近の試合では、カナダは特にセットプレーで鋭さはなかった。しかし日本戦ではその一つ一つが危険さを感じさせた。8つのコーナーキックがあり、13のフリーキックがあった。その多くがアタッキングサードでのもの。
特にジュニア・ホイレットは鋭いシュートを放ち、ニアかファーでヘディングをし、波状攻撃にもつなげた。
全体的にカナダにとってはポジティブなパフォーマンスで、強い日本代表よりも優れているように見えた。
ただその中で懸念点は安易にボールを失うアンフォーストエラーだ。前のバーレーン戦よりは遥かに少なくなったが、いくつかの瞬間でこのレベルで冒してはいけないものがあった。
そして日本のゴールは苛立たしいものだった。ハーフウェーライン付近から迅速な攻撃を許し、ラインを十分に早く設定しなかった。ボールを見失い、相手のプレーを可能にした。
このような瞬間は、カタールでの大会においてカナダを破滅させる可能性があるものだ」
なお、プレーヤーオブザマッチとして選ばれたのがジュニア・ホイレット。そのセットプレーでの質が評価されたようだ。