季節変化を伝える天然の便り

けさも各地で冷え込みが強まり、全国の290地点で今シーズン最も低い最低気温を記録しました。
東京都心では9.2℃まで下がって、4日連続で10℃未満に。各地で空気の冷たい朝が続いています。
この冷え込みを受けて、けさは仙台で初霜、室蘭と福島、秋田では初氷が観測されました。
他にも函館では、いちょうの落葉が観測されています。
これらは生物季節観測といって各気象台が行なっているものですが、観測方法はアナログなものも多いです。
初氷の観測方法は気象台の敷地内にある露場に金属製の洗面器のような器を置き、そこに水を張って行なっています。その水の表面がうっすらでも凍ったかどうかが判断基準で、職員の方が目で見て確認しているわけです。
さぞかし洗面器の水は冷たいであろうと思いますが、こういった観測は季節変化を分かりやすく伝えてくれる天然の便りです。
あすも朝は冷え込みますので、服装えらびや体調管理にお気を付けください。

気象予報士・多胡 安那

画像について:18日午前10時10分の衛星画像。

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