石田明義さん著・歴史小説『続・ながれ星 冬星 天鉄刀の黙示録』 前作好評 続編を刊行 熊野や京都 舞台広がる

 学校法人マハヤナ学園理事長で「謙信公義の心の会」会長の石田明義さん(57)は、「石田義一郎」名義で歴史小説『続・ながれ星 冬星 天鉄刀の黙示録』を幻冬舎メディアコンサルティングから刊行した。2017年の『ながれ星 冬星』の続編。江戸時代を舞台に、忍びの技や刀によるアクションや「義の心」を盛り込んだ。

『ながれ星 冬星』の続編を文庫で刊行した石田さん

 軒猿忍び衆伝説の忍びで隕鉄(いんてつ)の刀、天鉄刀で戦う冬星が活躍する前作は翌18年に文庫化され、初版が売り切れる好評で続編の打診を受けた。石田さんは続編として中、下巻の構想を持っており、それを1巻にまとめ、当初から文庫で刊行されることになった。
 前作は上越が中心だったが、今回は坂本、熊野、京都などに舞台は広がった。また、地元も関山権現や糸魚川の奴奈川姫がストーリーに関わってくる。邪馬台国の卑弥呼にまつわる自身の仮説や、居合の経験を組み込んだリアリティーある戦いなど、盛りだくさんの内容となっている。
 石田さんは「テーマにあるのは上杉謙信の義の心。疾走感がある娯楽作品に仕上げた」と話す。同書は文庫版319ページ、税込み880円。全国有名書店やAmazonなどで販売している。春陽館書店は前作も多少在庫している。

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