姫川港西ふ頭3号岸壁 竣工で式典と視察 関係者50人完成祝う 来年で開港50周年

 糸魚川市の姫川港は、来年開港50周年を迎える。記念の節目を前にこのほど、「西ふ頭3号岸壁」(水深10メートル、延長170メートル)が完成した。県、市と関係3団体の共催による竣工(しゅんこう)式が19日、同市大町1のヒスイ王国館で開かれ、現地視察も行われた。

完成した「西ふ頭3号岸壁」を現地視察する出席者

 同港は昭和48(1973)年に開港。隣接地の黒姫山から産出する良質な石灰石を生かした化学・セメント工業とともに発展、玄関口の役割を担ってきた。近年は災害がれきの受け入れを含む「リサイクルポート」として機能。令和3年の貨物取扱量は402万トンで、地方港湾でトップ。
 西ふ頭3号岸壁は、昨年4月に供用開始した。事業年度は平成21~令和3年度で、総事業費は90億円。この完成で、大型船の「沖待ち」の解消など、利便性の向上が図られた。
 現在は西ふ頭2号岸壁(水深11メートル、延長190メートル)の工事が進められている。令和7年度完成の見込み。
 式典は新型コロナウイルス感染症などの影響を受け、ようやく実施がかなった。関係者約50人が出席し、待望の完成を祝った。
 式辞で花角英世知事は、西ふ頭全体の整備推進に意欲。米田徹市長、香坂昌信・姫川港利用者協議会会長があいさつし、関係各位の尽力に感謝。「今後50年、100年とさらなる飛躍を遂げるため引き続き協力、支援を」などと呼び掛けた。
 来賓の高鳥修一衆院議員、梅谷守衆院議員、打越さく良参院議員、遠藤仁彦・国土交通省港湾局大臣官房技術参事官、中村康司・県議会建設公安委員会委員長(議長代理)が祝辞を述べた。

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