日光・鬼怒川の山林火災が鎮圧 発生から3日、消火活動は継続【動画】

山林の消火活動にあたるヘリ=19日午前8時半、日光市鬼怒川温泉大原

 日光市佐下部から小佐越にまたがる山林で17日午前に発生した火災について、同市は19日、鎮圧したと発表した。一部区域で残り火があるが、延焼区域がこれ以上拡大する恐れはないと判断した。

 栃木県や市によると、防災ヘリが延焼区域を調査し、拡大していないことを確認。市消防本部による地上での消火活動も踏まえ、市は同日午後3時15分、鎮圧を宣言した。これに伴い、自衛隊の派遣要請を解除。県災害警戒本部、市災害対策本部は解散した。

 同日は自衛隊ヘリ2機と埼玉、茨城両県の防災ヘリが上空から消火活動を展開し、計約115トンを散水した。地上部隊の消防署員ら計38人は午後4時45分ごろまで消火活動を続けた。

 県によると、同4時現在で約25ヘクタールを焼失。ヘリによる散水は3日間で計105回約310トンとなった。

 残り火がある一部区域については、各県防災ヘリと同消防本部が20日も消火活動を行う予定。市は引き続き、火災現場周辺でドローンを飛ばさないよう呼びかけている。

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