勇壮な鉄砲隊演武や郷土の食堪能 秋のおかやま桃太郎まつり 最終日

甲冑姿で火縄銃の一斉射撃を披露する「備州岡山城鉄砲隊」=岡山城下の段広場

 岡山城(岡山市北区丸の内)一帯で多彩な催しを繰り広げる「秋のおかやま桃太郎まつり」は最終日の20日、鉄砲隊の勇壮な演武などが行われ、来場者が郷土の食や芸能、歴史の祭典を堪能した。

 天守閣南側の下の段広場には、古式砲術愛好家でつくる「備州岡山城鉄砲隊」の13人が甲冑(かっちゅう)姿で登場。「放て」の号令で火縄銃を一斉に撃つと、「ドーン」というごう音が響き、白煙が広がった。特設ステージでは和太鼓や獅子舞、創作ダンスなどを披露。鉄砲隊を撮影した男性(73)=同市南区=は「音と煙が迫力満点。郷土芸能も見応えがあった」と話した。

 同広場と石山公園(同市北区石関町)では、ご当地グルメを楽しめる「食の自慢市」が開かれた。約40のブースが並び、家族連れらが千屋牛を使ったコロッケや黄ニラ入りのラーメン、白桃ジュースといった“岡山の味”を買い求めていた。RSKイノベイティブ・メディアセンター(同天神町)では、関連イベントとして岡山城の今昔映像の上映などがあった。

 まつりは岡山県、岡山市、岡山市連合町内会、岡山商工会議所、岡山青年会議所、おかやま観光コンベンション協会、RSK山陽放送、岡山放送、テレビせとうち、山陽新聞社でつくる運営委員会が主催した。

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