ついに2022年FIFAワールドカップカタール大会が開幕を迎える。
ここでは、『Guardian』を参考に、カタールとエクアドル選手たちのエピソードをピックアップしてみる。
カタール代表
22番:ミシャール・バーシャム
24歳のGK。
東京五輪の走高跳で金メダルを獲得したカタール代表ムタズ・エサの弟であり、もうひとりの兄も走高跳の選手。アクロバティックなシュートセーブを見せるが、ロングレンジからのシュートは苦手だとか。
23番:アッシム・マディボ
26歳のMF。エンゴロ・カンテと比較される秀英ボランチ。
プレースタイルだけでなく、コロナ流行時にはクラブ従業員を支援するために給与減額を申し出るなど寛大な心もカンテと似ている。
4番:ムハンマド・ワード
23歳のMF。
中盤の3枚ならどこでもこなせるため、フェリックス・サンチェス監督にとってなくてはならない存在だ。
父親はPKストッパーとして知られたイラクの熱血GKだったが、彼の性格は穏やか。引退した父がGKコーチになるために渡ったカタールで2人の双子を授かった。ムハンマドはカタールを選んだが、双子の片割れであるファハドはイラク代表を選んだ。
17番:イスマイール・ムハンマド
32歳のサイドアタッカー。
非常にファン思いであり、ピッチを離れてもファンに挨拶したり、ユニフォームをあげたりなどファン対応はピカイチ。
母親はサウジアラビア出身で、カタールとの国交が回復した際にはそれを喜んでいた。ゴールセレブレーションはメガネポーズ。
エクアドル代表
4番:ロベルト・アルボレダ
スピードと空中戦の強さが武器の31歳のセンターバック。
質素な家庭に育ち、幼い頃は機械工場で働いたり、エンパナーダ(パン)を売ったりしており、学校卒業後は警察官になるための訓練コースも受講していた。
17番:アンジェロ・プレシアド
24歳の右サイドバック。
16歳の時に父親が逮捕され、収監されたが、その理由はいまだに不明だそう。
数年間は家族と離れて生活しなければいけなかったというが、サッカーのおかげでキャリアを築けた。父はすでに出所している。
14番:ハビエル・アレアガ
28歳のセンターバック。80年代の選手のようにシャツをインするスタイルを続けているが、これは子供の頃からの習慣だそう。
7番:ペルビス・エストゥピニャン
24歳の左サイドバック。三笘薫と同じブライトンに所属している。
5人兄弟のひとりで、サッカー選手になるために13歳で家を出た。選手になる前は近所にあるテニスクラブでボールボーイとして働き、収入を得ていたそう。ゲーム好きで、特に好きなのはフォートナイトとFIFAシリーズ。
9番:アイルトン・プレシアド
28歳のアタッカー。 プロデビューしたデポルティーボ・キトでは、初めて貰った給与を当時スペインで働いていた母親に全て渡した。その後、プロになり、母親を国に戻すことができた。
23番:モイセス・カイセド
21歳のMF。彼も三笘と同じブライトンに所属している。
いまやエクアドルで最高の選手となり、チェルシーやリヴァプールが獲得を狙っているとされている。
とても貧しい家庭で育ったそうで、「以前は近所のテレビでW杯を見ていたが、今は自分がプレーする」と語っている。
13番:エネル・バレンシア
33歳のFW。近年のエクアドルをエースとして牽引してきたスピードスター。
貧しかったために、キャリアをスタートさせたクラブが住まいと食べ物を与えてくれるまでは牛乳を売っていたそう。
私生活では2度の離婚を経験し、養育費の訴訟や、彼の人気ゆえに兄妹が誘拐されるなどの事件にも遭った。
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注目の開幕戦は日本時間21日(月)午前1時にキックオフされ、NHKとABEMAで中継される。