【新日本】海野3度目の正直ならず!オスプレイが海野との激闘を制し1.4ドームでケニー・オメガ迎撃

新日本プロレススターダムは11月20日(日)、東京・有明アリーナにて史上初の合同興行『Historic X-over』を開催。

【新日本プロレス×スターダム合同興行】
『Historic X-over』
日時:2022年11月20日(日) 15:30開場 17:00開始
会場:東京・有明アリーナ
観衆:7,102人

第8試合のセミファイナルではIWGP USヘビー級選手権試合が行われ、王者ウィル・オスプレイに海野翔太が挑戦。

海外修行から凱旋帰国を果たした海野翔太は筋骨隆々の体に仕上げて3度目のオスプレイとのジングルに挑んだ。

対オスプレイに2連敗を喫している海野は闘志むき出しのファイトでオスプレイを追い込むも、技・スピード・テクニックを兼ね備えた王者は猛反撃を開始し、海野をKO寸前に追い込む。

KO寸前の海野に対し、レフェリーが試合を止めようとするも海野がそれを制止する場面も。

最後は粘る海野をオスプレイがストームブレイカーを決め、勝利した。

<試合結果>

▼第8試合 60分1本勝負
IWGP USヘビー級選手権試合
<第16代チャンピオン>
ウィル・オスプレイ
vs
<チャレンジャー>
海野 翔太 ×
23分30秒 ストームブレイカー→片エビ固め

※オスプレイが4度目の防衛に成功

そして試合後にまさかの展開が待ち受けていた。

現AEWのケニー・オメガがスクリーンに現れ場内にどよめきが起こった。

ケニーはスクリーンで「久しぶりだな、新日本プロレスの皆様。なんでここにいると思う?AEWを旗揚げしてもう、新日本には出なくていいと思った。(俺の)”次”が必要だったよね。そして、俺の次は誰だった?もちろん、それは素晴らしい、なんでもできるウィル・オスプレイだ。どうなりましたか。ほら、見てください。お客さん、少なくなったし、応援、全然聞こえない。もちろん、それはパンデミックのせいですよって、よく言われるんだけどそれは本当ですか?本当のパンデミックは、オマエだと思う、ウィル。オマエとほかの”Google Translate”の外国人選手、みんなはただ、ケニー・オメガのモノマネをしようとしてる。だから、驚くことに新日本から電話がかかってきた。正直いうと、あんまり興味ないです。でも、もう一回、ファンのために、プロレスのために、ウィル・オスプレイとケニー・オメガの違いを見せます。オマエの会社を救ってやるよ。世界をもう一度変えてやるよ。オマエがやったことは忘れてないし、許してはいない。『WRESTLE KINGDOM17」で会おうぜ。じゃあ、それまで元気でな。Good Bye.And Good Night」と1.4東京ドーム大会に電撃参戦が決定した。

それを受けてオスプレイは「俺に言わせれば、アイツは出て行った者で、俺は残った者だ。俺は会社が苦しんでいる状況の中でも動かし続けたぞ!今になって戻ってきたいだと?喜んで受けてやるよ!『WRESTLE KINDGOM』でケニー・オメガvsウィル・オスプレイだ!」

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<写真提供:新日本プロレス>

▼試合後バックステージコメント

オスプレイ「ゴールデン・ボーイが戻ってくるのか。アイツにとってはパーフェクトなタイミングだな。みんなも最高のタイミングだと思うか? やっとニュージャパンが(パンデミック)から復活しようとしてるこのタイミングでな。しかもそれはUNITED EMPIREや他のレスラーたちの頑張りがあったからのことだ。これで他の奴らも続いて戻って来たがるだろうな。忠誠心より金を選んで出て行った奴らがこぞって戻りたがるだろう。

多くの奴らがこう思っているだろうし、俺だって間違っているとは思わない。俺はケニー・オメガの陰に隠れていた、そうだろ? 自分でさえ認めるよ。俺はケニー・オメガとは違う。日本語だって話せない。アイツは特別だよ。だからロールモデルとして目標にしてきたんだ。オマエは俺が2019年の1.4(『WRESTLE KINGDOM』)で何をしたか)今も忘れていないよな……オマエら(THE ELITE)にとって最後の日だ。その日俺はオマエの大事な友達(飯伏)を相手にヒドゥンブレイドを解禁した。

アイツは(病院送りになり)離れてくオマエにさよならさえも言えなかった。そのことがずっと忘れられなかったんだろ? 俺はオマエの陰に隠れながらも最高のプロレスを続けてきたぞ。オマエはその間AEWのビッグステージで楽しい思いをしてきたじゃないか。俺は今日までずっとニュージャパン・プロレスを前に進めていくために最高の試合をしてきた。そのおかげで、海外のファンにもニュージャパンの素晴らしさが届いたんだ。それは全て俺の全身全霊の努力があったからこそだ。

俺は人生最高のプロレスをしているが、今でもまだオマエの陰に隠れている。だが、AEWの明かりもだんだん曇ってきている。そこでオマエはオマエ自身の陰りに気づいた。俺は存在感を増すばかりだ。だから、ここに来てオマエは1.4で戻ってきて、俺という存在を止めたいんだろう。だが俺とニュージャパンの関係もだんだん終わりに近づいてきているのかもしれない。俺がここに留まるか離れるか、それは誰にも分からないな? でも俺はここまでこの団体にいて、日々強くなってきた。

だから今なら俺の方がオマエより良いレスラーだとそうハッキリと言える。パンデミックの中、ファンに名前を呼んでもらえない状況でも、日本で試合を続けてきた。それはハードだった。信じられるのは自分の信念だけだった。今度は俺のホームでオマエが俺と対峙することになる。このリングで俺はオマエを超えたと証明する! レフェリーのワン、ツー、スリーで、俺がオマエを見下ろす。もう陰に隠れているのは俺じゃない、オマエの方だ。

そして、俺はようやく『俺はケニー・オメガを超えた』と声に出して言える。オマエが初代USヘビー級王者だった。だからベルトの価値を高めるに相応しい最高の相手だと言えるだろう? IWGP USヘビー級王座を懸けてケニー・オメガ対ウィル・オスプレイが実現する。かつてオマエに『これからはオマエがニュージャパンを率いていかないといけない』と言われたことを覚えている。そうだ、俺がここまで率いてきたぞ! オマエには到底成し遂げられなかったことを俺はしてきた。

でもオマエときたら俺がここまで動かしてきた遊び場に今になって加わりたいと言っているんだ。俺がこの団体のためにどれだけのものを犠牲にしてきたかも知らないで。だから俺は今もここでこうしてこの赤と金色に光るこのベルトをしっかり巻いているんだ。完璧なコンディションに仕上げてこいよ。お前がTVの前でやってるような試合とは話が違うんだからな。知らなかったのなら教えてやる。ニュージャパン・プロレスには新しいスターが誕生した。その名はウィル・オスプレイだ。もうオマエが知っていた昔の俺とは違う。UNITED EMPIREを立ち上げる前の、トップスターになる前のジ・アサシンの俺はもういない。だけど、ここで(アサシンを)復活させる時が来たのかもしれない。マタネ、ケニー」

海野「やっぱり、オスプレイは強いな。こんなに強くて、こんなに高い壁、絶対越えなきゃいけねぇな。いつまでも俺の目の前で、立っててくれよ。何度でも挑戦してやるよ。諦めねぇよ。何回転んでも、転んだ回数+1起き上がって、オマエの目の前に立ってやるから。ホントに悔しいけど、今日が第一歩。必ずまた、立ってやるよあとUNITED EMPIRE、全員覚えとけコノヤロー!」

<写真提供:新日本プロレス>

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