冬の味覚、ねっとりと甘み十分 足利で干し芋作り【動画】

天日干しされたサツマイモが並ぶビニールハウス内=21日午前11時35分、足利市県町

 冬の味覚、干し芋作りが本格化している。栃木県足利市県(あがた)町の「もとざわ有機農園」では、ビニールハウス内に天日干しされた黄色い芋が、甘い香りを放っている。

 同園は約6.3ヘクタールにサツマイモ「べにはるか」を有機栽培し、蒸し芋と焼き芋の干し芋を作っている。蒸し芋はスライスし、焼き芋は丸ごと干して、約2週間で出来上がる。今年は9月中旬から開始した。

 21日は、従業員13人が手作業で芋の皮をむいたり、網の上に一つ一つ並べたりしていた。同園の前橋宥大(まえばしゆうだい)農場長(25)は「芋の出来は昨年より良い。ねっとりとして、甘み十分な干し芋ができている」と笑顔で話した。作業は来年4月まで続く。

 干し芋は近隣の道の駅や観光物産館で販売するほか、同園で直売する。

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