来春の神奈川県立高校入試 追検査の会場を志願先の高校に変更 コロナ拡大で21年度の希望者が大幅に増え

 神奈川県教育委員会は21日、新型コロナウイルスに感染するなどして県立高校入試の本試験を受験できなかった人向けの追検査について、本年度に実施する入試では会場を志願先の高校に変更すると明らかにした。例年は県内1カ所で実施していたが、2021年度に実施した追検査で希望者が大幅に増えたことから、受験生の負担軽減を図るとしている。

 同日の県議会新型コロナ対策特別委員会で、公明党の西村恭仁子氏の質問に答えた。

 県教委高校教育課によると、20年度に実施した入試で追検査を受験したのは全日制と定時制合わせて45人だったが、21年度は330人に増加。このため会場を急きょ2カ所に増やして対応した。増加は新型コロナ感染拡大の影響とみられ、本年度は遠方の受験生に配慮して志願先の高校で実施する。市立高校での対応は各市教委が調整している。

 また、コロナ感染などで本試験や追検査も受験できなかった人を対象に20年度実施の入試から設けられた「追加の検査」は、本年度も実施する。

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