開幕3日目を迎えたFIFAワールドカップ・カタール大会。
グループDは、デンマーク対チュニジア、フランス対オーストラリアが行われる。今日の注目選手たちを取り上げてみる。
デンマーク
10番:クリスティアン・エリクセン
マンチェスター・ユナイテッドに所属する30歳のMF。
若い頃からドリブル、得点力、フリーキックとマルチに高い能力を備えていた天才だった。
ただ、昨夏のEUROで心停止に倒れるアクシデントは世界中に衝撃を与えた。
一時は引退不可避かと思われたが、驚異的な回復でプレーに復帰。いまや心停止前よりもいいプレーを見せていると評価されるまでに。
12番:カスパー・ドルベア
セビージャに所属する25歳のFW。
彼もエリクセン同様にアヤックス時代から神童的扱いを受けてきたが、その後は低迷も経験した。
近年は悲劇的な悲運に見舞われている。2020年にはクラブチームの後輩に高価な腕時計を盗まれたほか、空き巣被害にポルシェも盗難され、虫垂炎にまでなった。
さらに、昨年には糖尿病と診断されて離脱。だが、そこから見事に復活し、今大会でも“9番”としてプレーするはず。
チュニジア
23番:ナイム・スリティ
アル・イティファクに所属する30歳のFW。
確かな得点力を持つ、ドリブルを愛するウィングストライカー。
ボールを持ちすぎるあまり、ファンから批判されることもあるが、そのテクニックは確かだ。繊細なボール扱いと切れ味あるドリブルが特徴で、攻守において貢献できる運動量もある実力者。
8番:ハンニバル・メイブリ
バーミンガムに所属する19歳のMF。
マンチェスター・ユナイテッドが保有しており、あのネマニャ・マティッチからも「ハンニバルは素晴らしい選手であり、素晴らしいキャラクター。彼は自分の才能を生かさなくてはいけないよ。練習で見るたびにそのクオリティに驚かされる。どう成長するのか本当に楽しみ」と評価している。
本人はポール・ポグバやクリスティアーノ・ロナウドからも刺激を受けていると話していた。
フランス
10番:キリアン・エムバペ
PSGに所属する23歳のFW。10代で参加した前回大会ではフランスを20年ぶりの優勝に導く活躍を見せ、世界的なスターダムとしての地位を確立した。
超人的スピードと無慈悲なシュートを兼ね備えた彼も、メッシ同様に見るだけに凄さが分かるはずだ。
24番:イブラヒマ・コナテ
24番:イブラヒマ・コナテ
リヴァプールに所属する23歳のDF。
チームメイトだった南野拓実と「兄弟愛」を誓い合う仲良しだった選手としても知られるフィジカルモンスター。
南野によれば、コナテは「進撃の巨人がめっちゃ好き。Netflixで俺がおすすめするアニメを結構見てくれます」とのこと。英紙でも、アニメ好きと伝えられている。
190cmを超える体躯を持ち、フィジカルと足元を兼ね備える大器。アスリートタイプが揃うRBライプツィヒで、100メートル走で最速タイムを叩き出したほどのスピードを持つ。また、ドイツ語の習得も誰よりも早かったという(南野とはドイツ語で仲良くなったのかも)。
オーストラリア
ガラング・クオル(オーストラリア代表)
セントラルコースト・マリナーズに所属する18歳のFW。豪州に現われたシンデレラボーイだ。
今年9月、クラブチームで先発デビューする前に代表デビュー。来年1月にはニューカッスルに移籍し、週給2.5万ポンド(417万円)を稼ぐことになる。
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そのほか、20番のDFトーマス・テン(アルビレックス新潟)、15番のFWミッチェル・デューク(ファジアーノ岡山 )という2人のJリーガーにも注目だ。