各F1チームは2022年シーズン最終戦アブダビGPの後もヤス・マリーナ・サーキットに留まり、ピレリのタイヤテストを共同で行う。このテストに参加する10チームのドライバーラインアップが概ね明らかになった。
各チームは2台のマシンを用意し、1台はレギュラードライバーに、もう1台はルーキーに割り当てるが、双方とも、ピレリが開発しているハードコンパウンドを含む、2023年型タイヤの最終仕様の評価において重要な役割を担う。なお、このテストはチームを移籍する一部のドライバーや新たに昇格した若手が、新しいチームやチームメイトに慣れるための機会でもある。
各チームのラインアップは以下のとおりだ。
・レッドブル:マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのどちらをメインのマシンに乗せるか不明。2台目のマシンはリアム・ローソンがドライブ。
・フェラーリ:カルロス・サインツとシャルル・ルクレールは分担してメインのマシンの走行を行い、2台目のマシンは育成のロバート・シュワルツマンが担当予定。
・メルセデス:参加するレギュラードライバーを発表していない。また、デンマーク出身の育成ドライバーであるフレデリック・ベスティがF1デビューを飾る予定だ。なおベスティは、来シーズンはプレマ・レーシングからFIA F2選手権に参戦する。
・アルピーヌ:ピエール・ガスリーは今年末までレッドブルの契約下にあるが、チームの義務からは解放され、アルピーヌからテストに参加。ジュニアドライバーであるジャック・ドゥーハンが2台目をドライブ。
・マクラーレン:ランド・ノリスがレギュラードライバーとしてコースに出るが、テストの目玉はアルピーヌから移ってきたオスカー・ピアストリの公式デビューだろう。
・アルファロメオ:ピレリとの主な仕事はバルテリ・ボッタスが担当する一方で、ザウバー育成のテオ・プルシェールは、F1マシンでの経験を引き続き積み重ねていくことになる。
・アストンマーティン:アルピーヌから移籍したフェルナンド・アロンソが登場。アロンソはチームの主要業務を新チームメイトのランス・ストロールと分担するが、今年のFIA F2チャンピオンでリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチも参加予定だ。
・ハース:F1に復帰したニコ・ヒュルケンベルグが参加。また、ピエトロ・フィッティパルディもハースの2台目のマシンで走行を行う。
・アルファタウリ:角田裕毅は冬休みに入る前にもう1日走行を行う予定だ。また新加入のニック・デ・フリースもチームに合流し、今年5台目となるF1マシンのドライブを果たす。
・ウイリアムズ:アレクサンダー・アルボンとローガン・サージェントを起用し、2023年のラインアップである彼らの能力を試すことになる。
■ピレリF1タイヤテスト ドライバーラインアップ(2022年11月21日発表)
Team Driver
レッドブル マックス・フェルスタッペン or セルジオ・ペレス
レッドブル リアム・ローソン
フェラーリ シャルル・ルクレール&カルロス・サインツ
フェラーリ ロバート・シュワルツマン
メルセデス ルイス・ハミルトン or ジョージ・ラッセル
メルセデス フレデリック・ベスティ
アルピーヌ ピエール・ガスリー
アルピーヌ ジャック・ドゥーハン
マクラーレン ランド・ノリス
マクラーレン オスカー・ピアストリ
アルファロメオ バルテリ・ボッタス
アルファロメオ テオ・プルシェール
アストンマーティン ランス・ストロール&フェルナンド・アロンソ
アストンマーティン フェリペ・ドルゴヴィッチ
ハース ニコ・ヒュルケンベルグ
ハース ピエトロ・フィッティパルディ
アルファタウリ 角田裕毅
アルファタウリ ニック・デ・フリース
ウイリアムズ アレクサンダー・アルボン
ウイリアムズ ローガン・サージェント