大島グループ100周年 これからも地域と共に 記念式典で感謝伝え

 今月23日に創業100周年を迎える大島グループ(大島誠代表)は21日、記念式典と祝賀会を上越市仲町3の宇喜世で開き、地域への感謝と地域の魅力を発信し続けていく決意を新たにした。記念式典と祝賀会は22日も開かれ、政治、経済、教育、医療、福祉、メディアなど各業界から2日間合わせて約200人を招く。

各業界から多彩な顔ぶれが招かれた

 同グループは現在、上越市を中心に自動車、保険、新聞、広告、飲食、酒造、教育、福祉、米菓、薬局、建築、観光など異業種21社で構成され、多岐にわたる事業を展開。
 現「大島農機」の創業者の一人である大島精一郎氏が1922(大正11)年、当時の高田市東本町5に「大島自転車商会」を、同社の支店として独立させたのを創業年とし、現在に続く同グループの原型となった。
 また2代目、大島精次氏は1984(昭和59)年に「上越ケーブルビジョン」を創業。共に時代の先端を担う事業を立ち上げ、人々の暮らしの改善と地域経済の発展に貢献した。

あいさつを述べる大島誠代表

 21日の式典で大島代表は「私たちは人としての生き方を問いながら、地方での働き方を考え続ける異業種集団。これからも地域の皆さまと共に生きる企業集団、地域の魅力を全国、世界に発信する企業集団、ビッグビジネスにとらわれず、グッドビジネスを目指す企業集団でありたい」と決意を新たにした。
 来賓の大島浩一・大島農機社長は「100年は通過点。200年を目指し、グループの力を結集して飛躍してほしい」と願った。友人代表で県議会副議長の楡井辰雄氏は「時代を乗り切る変革をしていく必要がある。地域のトップランナーとして期待をしている」と祝辞を述べた。
 また100周年事業の一環として、高田城址公園に桜の苗木を上越市に寄贈。中川幹太市長に目録が手渡された。
 祝賀会では、東京パラリンピック開会式で国歌を独唱した、三条市出身で全盲のシンガー・ソングライター、佐藤ひらりさんが出演。「川の流れのように」やオリジナル曲「令和」など4曲を披露し、祝いの席に花を添えた。

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