JR福井駅の「プリズム福井」閉館し新たな商業施設へ 広さ1.4倍、2024年の北陸新幹線開業合わせオープン

北陸新幹線県内延伸に合わせ、新たな商業施設となる「プリズム福井」=11月21日、福井県福井市中央1丁目

 JR福井駅高架下の商業施設「プリズム福井」を運営する「金沢ターミナル開発」(本社石川県金沢市)は11月21日、2024年春の北陸新幹線福井県内延伸に合わせ、現在の店舗を拡張し新たな商業施設をオープンすると発表した。店舗面積は現在の約2700平方メートルに新幹線高架下約1千平方メートルを加え、計約3700平方メートルになる。

 新施設は名称未定で、金沢ターミナル開発の広報担当者は「プリズム福井のリニューアルではなく、新たな商業施設を開発する」と強調。「福井らしい美食、福井が誇る伝統など魅力を発信する拠点という役割を担いつつ、これまで以上に地域の日常生活に寄り添った商業施設を目指す」と説明している。

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 同社は、JR西日本の関連会社。新施設は、現在のプリズム福井の一部を新幹線高架下を利用して東側に広げ、在来線の高架下と一体的に開発するという。プリズム福井は来年5月末をめどに閉館し、24年春予定の新施設オープンまでは工事期間となる。テナントは新たに募集する見通し。

 プリズム福井は北陸線の高架化に合わせ、05年4月に開業した。現在は土産物店や飲食店、食品スーパー、ドラッグストアなど計30店舗が営業している。福井駅の西口と東口を結ぶ自由通路が施設内を横切っている。

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