開幕3日目を迎えたFIFAワールドカップ・カタール大会。
グループCでは、アルゼンチン対サウジアラビア、メキシコ対ポーランドが行われる。
今日の注目選手たちを取り上げてみる。
アルゼンチン代表
25番:リサンドロ・マルティネス
マンチェスター・ユナイテッドに所属する24歳のDF。
この夏に80億円ほどの移籍金でに引き抜かれた左利きのセンターバックだ。DFとしては175cmと小柄ながら、不屈の闘志を秘める。
本人は身長に対する批判は「どうでもいい」と一蹴。「俺は全てのボールをかけて闘う。子供の頃は飢えに苦しんだし、ピッチに立てば、靴も買えなかった時代を思い出す。だから、屍を越えていかなければいけないなら、そうする」と豪語している。
また、193cmのオランダ代表ファンダイクもその意見に同意。「彼の身長を話題にしているやつらは、全くくだらない。彼はボール扱いがうまく、非常に情熱的だ。英国は選手を批判するのが大好き。それは変えられないからいいさ。彼は周囲の雑音なんか気にする必要はない」と話している。
10番:リオネル・メッシ
PSGに所属する35歳のFW。
説明不要の天才。そのプレーを見れば、誰もマネできないボール扱いのすごさが誰にでも分かるはず。
35歳になったが、W杯優勝は成し遂げられていない。今大会が最後と明言した彼がどんなプレーを見せるのか楽しみだ。
サウジアラビア
16番:サミ・アル・ナジェ
国内の強豪アル・ナスルに所属する25歳のMF。
代表でも新たな創造性を発揮し始めたレフティ。昨夏の東京五輪ではドイツ相手に2ゴールを決める活躍を見せた。
メキシコ
13番:ギジェルモ・オチョア
37歳になったレジェンド守護神。
2014年W杯では、モフモフヘアと鳥人的セーブで「オチョア旋風」を巻き起こし、国民的ヒーローになった。
背番号13に愛着を持っているが、スタンダールでは8番(Ochoはスペイン語で8の意味)、クラブ・アメリカでは6番(移籍したのが8月6日だったから)などおもしろい背番号をつけたことも。
10番:アレクシス・ベガ
昨夏の東京五輪にも出場した24歳のアタッカー。
日本との3位決定戦ではゴールを決めて、銅メダル獲得に大きく貢献した。
若手時代の月給は3,000ペソ(21,769円)ほどで生活にも苦労していたとか。ただ、南米最強クラブを決めるコパ・リベルタドーレスに出場するようになると、銀行口座の残高は150万ペソ(1,088万円)以上になっており、最初は間違いかと思ったほど仰天したそう。
そんな彼は「クレイジー」系な選手でもある。歯にダイヤモンドを埋めこんだほか、SNSでは高級腕時計や高級車を披露。さらに、スニーカーマニアでもある。
ポーランド代表
9番:ロベルト・レヴァンドフスキ
34歳になった世界最強ストライカー。
ゴールを奪うあらゆる能力を兼ね備えたスーパーFWだが、実はW杯で得点を奪ったことはない。
日本とも戦った2018年大会が彼にとってW杯初出場だったが、ノーゴールで終戦。最後のW杯になる可能性が高いだけに、気合十分で臨むはずだ。
彼は亡き父が柔道家だったり、妻が空手を嗜んでいたり、日本とは浅からぬ関係にある。
ドルトムント時代には香川真司とプレーしており、「最初にブンデスリーガにやってきた時のシンジはこの世の物とは思えないくらい素晴らしかった。全てを持っていたよ、右足、左足、ボディバランス、ドリブル」と絶賛したことも。
また、先日のバロンドール授与式では、お手頃価格のカシオ製腕時計をしたことでも話題になった。
20番:ピオトル・ジエリニスキ
ナポリに所属する28歳のMF。
クロップ監督と面談するなどリヴァプール移籍寸前だったことでも知られる秀英プレーメーカーだ。
セリエAでも活躍を続ける彼はポーランド代表でも欠かせぬ存在。国民からの支持も高く、レヴァンドフスキに匹敵するほどのキーマンといえる。
両親は孤児院を経営しており、彼も出来る限り協力しているとか。
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ポーランドでいえば、20歳の新星ドリブラー、ニコラ・ザレフスキにも注目だ。