戦艦「大和」の主砲を削ったとされる旋盤を、広島・呉市の展示施設に設置する作業が行われました。
戸井宏光 記者
「今、大型旋盤がクレーンでつり上げられました。これから展示施設に移動を始めます」
クレーンでつり下げられているのは、旧呉海軍工廠の砲身工場で稼働していたドイツ製の大型旋盤です。
歴史的な価値が高いことから、兵庫県の機械部品メーカー「きしろ」が大和ミュージアムに寄贈し、展示されることになりました。
大型旋盤は、世界最大級の戦艦「大和」の主砲も削り出したとされています。重さは、およそ160トンで、金属塊などを取り付けて回転させる面盤の部分は直径3.2メートルあります。
設置作業を見学しようと、多くの人がカメラを片手に集まっていました。
見学した人
「大きいものが、こういうふうに浮かんで動いているのをなかなか見る機会がないので、迫力があるのが見られてよかったです」
大和ミュージアム 戸高一成 館長
「戦艦大和の砲身を削ったこともあると伝えられてますので、こういったものが日本の技術を支えてきたんだというところを見ていただきたい」
大型旋盤は、展示施設が完成する来年の3月に一般公開される予定です。