最後のスーパードライ アサヒビール神奈川工場で仕込み 23年1月に操業停止

アサヒビール神奈川工場で行われた最終仕込式に参加する社員ら=22日、南足柄市怒田

 来年1月末に操業停止するアサヒビール神奈川工場(神奈川県南足柄市怒田)で22日、最終仕込式が行われた。来年完成予定の同社商品「スーパードライ」125キロリットルの仕込み作業に、足柄神社(同市苅野)の神官や同社社員約20人が参加した。 

 醸造棟仕込室で行われた儀式では、約30分にわたって御神水や御神米の投入、仕込準備など醸造に関する一連の「仕込之儀」や玉串奉奠(ほうてん)が実施された。

 同社によると、仕込工程では大型の「仕込釜」で麦芽の一部と米、コーンスターチなどを煮沸し、「仕込槽」で残りの麦芽にお湯を加えて麦芽糖を作る。

 ろ過して透明になった麦汁にホップを加え煮沸することで、ビール特有の香りや苦みを生み、ホップのかすなどを取り除く手順を踏んでいるという。その後、発酵・貯酒、ろ過工程を経て完成したビールを詰める工程に移っていく。

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